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コミュ障吸血鬼、毒される

超お久しぶりです。お待たせしすぎたような気がします。


実生活(主に仕事)が忙しいことこの上なくて、書く時間が取れていませんでした。


これからも書く時間が中々取れない中での執筆になるため、今まで通り気長にお待ちいただければ幸いです。


 友情の握手を交わした二人。

 これで喧嘩はなくなる。

 そう思ったのも束の間……。

 良くみると、二人の腕が細かくプルプルと震えていた。

 あっ(察し)。


「やるじゃない……!」

「そっちこそ……!」


 なにしてるんだ、この二人……。

 まぁ、この流れで言えるのは、これしかない。


「……喧嘩、するほど、仲良いって、ことだね……」

『違うよ(違いますよ)!?』


 握手の状態で言葉の長さは違えどハモりながら同時にこっちを向く二人。

 息ピッタリじゃん。

 こういう時はニッコリ笑顔で頷くのが効くんだよね。


「ティアナが笑った!? 可愛い! 可愛すぎる!」

「お姉様が笑うなんて! 眼福! 眼福です!」


 ……思ってたんと違う。

 一気に感情が無になった。

 絶対分かってない! って、動揺するかと思ったのに、どうしてこうなるんだ……。

 うーん、僕の仕草って、そんなに可愛いのかな……。

 鏡で確認したいけど、吸血鬼だから見れないんだよね。

 だから、可愛い可愛いって言われても実感が持てないし、なんなら大袈裟じゃないのって思うまである。

 だけど、可愛いと言われて悪い気はしないし、不快にさせていないなら良いかなと思い始めてる自分がいる。


「あぁ……ティアナの笑顔がぁ……」

「一瞬にしていつもの無表情にぃ……」

「……えっ……?」


 僕って、いつも無表情だったの?

 心の中では感情の嵐が吹き荒れてたけど?


「あっ、そうよね! 自分では確認できないから分からないわよね! でも、安心して。ティアナの無表情はそんじょそこらの無表情とは違うの」


 そんじょそこらの無表情ってなに?


「表情筋が動かないというところは同じなものの、目は口より物を言うという言葉がある通り、ティアナの場合、大抵のことは目を見れば言葉以上のことを知ることができるのよ」


 それはアンナだけじゃ?

 と思いきや、ルルが何度も頷いているところを見ると、そうでもないのかもしれない。


「ところがどっこい! それだけじゃないの!!」


 うわっ、ビックリした……!

 いや、ところがどっこいって……。

 絶対、ルネリアの入れ知恵でしょ……。


「表情筋が動かないのが大半なんだけどたまに出てくる笑った時は口角がすこ〜しだけ上がったり落ち込んでる時は眉尻がすこ〜しだけ下がったりよ〜く見ないと分からない感情が見え隠れするのがまたいいのよ!」


 長文を一息早口で完走するアンナ。

 そこにも驚きだけど、僕の表情って、そんなに分かりにくいんだっていう驚きの方が強い。

 そんなの見分けられるの、アンナだけでしょ……。


「それは貴女にしか分からないわよ!?」


 やっぱり。


「なに言ってるのよ! これを分かってこそ、ティアナの傍にいる資格があると言えるのに!」


 いや、そんなことは……


「そ、そんな……! 私は、それでも私は、お姉様のお傍に……!」


 受け入れないで!? そんな資格を作った覚えはないよ!?


「冗談よ」


 冗談かい! いや、良かった! 勝手にそんな資格を作られても困るし。


「ティアナが居ていいと思うことが一番に決まってるじゃない。じゃなきゃ貴女なんて今頃焼却してるわよ」


 それは……確かに。

 あれ? でも、なんか一人だけアンナが勝手に居させてる人が居たような……?



――あっ、やっと思い出してくれたんだね!?



 ……気のせいか。



――気のせいにしないで!?



 それにしても、アンナがまともなことを言ってるのって、違和感しかないなぁ。



???「ねぇ! 私の出番、毎回おかしくない!? というか、なんで私の名前伏せ字なの!? 私の名前、???なんだけど! ……って、なんで伏せ字になるのぉぉぉぉおおおお!!?」



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― 新着の感想 ―
[一言] 更新お疲れさん(ʘᗩʘ’)でも話が進んでないような(٥↼_↼) お互い、知能指数高いんだか低いんだかの戦いだったな(↼_↼)
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