久しぶり。
またお会いしましたね。
2話目です。
やっとヒロインが出てきます。楽しみにしててください。
ゆっくり読んで行ってください。
ご意見、誤字脱字があれば、遠慮なく。
「おはよう」
彼方は欠伸をしながらリビングへ入っていく。雇っている使用人に「お早うございます。」と返事をされながら席に着くと、同時に出される朝食。
_今日は和食だ。
温かい味噌汁をすする。朝食を食べてから、全ての支度を済ませ、使用人に見送られながら家を出て学校へ向かう。
女子は彼方を見ると必ずと言っていいほど「格好いい」等と声を漏らし、騒ぎ立てる。彼方はその声が自分に向けられているとは知らず、ただ「煩い」と思うだけで、その向けられた目と、声をイヤホンから流れる音楽でシャットアウトし続けた。
学校に着いても煩い声はなるべく聞き入れないようにして、自分の教室へ向かい自分の席に座る。すると直ぐに「おはよっす、彼方」と彼方に満面の笑みを浮かべているのは天宮月夜だった。月夜は、彼方の唯一無二とも言える友達である。他にも友達と呼べる人が居るのに、彼方と行動をともにする。彼方は少し周りとは違う奴、でも良い奴と思っている。
_笑顔が眩しい。
「あぁ、おはよう天宮。」
素っ気なく返す。
「なぁ、聞いたか?今日転入生がくるんだってさ。外国からだってよ。なんでこんな中途半端な時期に来るんだろうな。」
今は9月。
「向こうでは9月ぐらいから新学期始まんだよ。」
「へぇ。やっぱ彼方物知りだなぁ。」
_外国から…まふかな。そんな訳ないか。
「あ、やべ」月夜がそう呟いて自分の席に座った時、授業が始まるチャイムがなり席から離れていた生徒が一斉に座り始める。月夜は彼方の真後ろだから、背中をつついてまた話しかけてくる。
「なー彼方ー、転入生、どんな子がいい?俺やっぱねー…」
「お前らー喜べー、今日はこのクラスに転入生が来んぞー。入ってこい。」
月夜が理想を語り始めようとした時、担任が入ってきて、転入生を教室へ入れる。彼方は目を疑った。
「初めまして、相川真冬です。生まれは日本ですが、育ちは外国です。よろしくお願いします。」
頭を下げた後、担任から席を教えられる。担任が指を差したのは、彼方の斜め右後ろ。つまり、月夜の隣だった。
_漫画みたいな展開だな。
彼方は題名しか見たことがない漫画を思い浮かべていた。
「久しぶりだな、まふ。」
「うん。久しぶり、かなくん。」
休み時間中、他の女子や、男子と話していたが、「まふ」と彼方が話しかけたことに、皆目を白黒させていた。
「えっ、一ノ瀬真冬と知り合いなのっ!」
真冬の一番近くに立って話していた新崎空が声を上げた。
空は月夜の昔からの友達であったため彼方と話したことがある。
彼方が苦手としないタイプだったため、唯一の女子友達として色々な事情は殆ど空に聞いてもらっている。
「うん。家が隣。」
「へぇ。」自分から聞いておいて興味がなさそうな返事をする。「それは驚きだなぁ。」一緒に聞いていた月夜も適当に返事をした。
たまたま隣の席だったからか、真冬と月夜は名前で呼び合っていた。
二人が名前で話している光景を見て彼方は少し心臓が締め付けられる気持ちになり、それを不思議に思っていた。
昼ご飯にも、空と話していた時に見せた笑顔にも心臓が締め付けられた。
_俺、死ぬんじゃないのか。後で空に相談してみよう。
帰りの鐘が鳴ると、ぞろぞろと帰っていき、クラスの中がほぼ空っぽになる。
「かなくん帰ろう」と真冬に声を掛けられる。
「うん。天宮と、空は…」
2人は予定を確認し始め
「俺今日部活なし!」と月夜は言う。
「えぇ!狡い!私今日部活ある…」殆ど休みがない陸上部に入っている空は項垂れた。
「空ちゃん頑張って!」
「うん、頑張ってくる…休みの時は一緒に帰るからね!」行ってくると言い、荷物を持って走り去った。
_相談は明日とかの方がいいかな。
「…じゃあ帰るか。」月夜がそう呟くと、返事をし学校をでる。
帰っている時の主な話題は、真冬の外国で暮らしていた時の話だったり。話しながら歩いているとあっという間に月夜と別れる十字路まで辿り着いた。
「じゃあな!」月夜は元気よく手を上げ、笑顔を見せた。「じゃあな」「じゃあね」彼方と真冬が返事をすると、月夜はまた笑って背を向け、足を進める。
彼方と真冬は自然と昔の事について話していたし、外国での事も話した。真冬の話は、彼方にとってとても面白かった。
_俺の知らない世界を知ってるんだ。
彼方は時々見せるまふの笑顔を、誰にも見せたくない。と思ったのと同時に自分の気持ちが分からなくなっていた。
それを誤魔化すために、話を切り出した。
「なぁまふ、どこに引っ越したの。」そう聞けば、
「昔住んでいたところと一緒だよ?」と、笑い、首を傾げる。
_そう言えば、家隣だった。
自分にとっても、分かりきっている事を真冬にもう一度聞いたのだ。彼方は恥ずかしい思いをしたと、穴があったら入りたかった。
彼方の家まで着くと、真冬も一緒に立ち止まる。「じゃあな」と、真冬に手を振ろうとしたとき、「かなくん、」と呼び止められた。「明日、一緒に学校行ってもいい?」首を少し傾げ、数回瞬きをする。「うん。良いよ。」彼方が頷くと、真冬は嬉しそうに満面の笑みを浮かべ、「ありがとう!」という。
_また心臓がぎゅっとした。なんだろう。やっぱLIN○で聞こう。
「ばいばい、かなくん!」彼方に満面の笑みを浮かべたまま手を振り、扉の門を開ける。「うん、じゃあね。」彼方も手を振り返し、扉を開け、家へ足を進める。
「ただいま。」
ヒロインちゃん、真冬と友達、空と月夜が出てきましたね、やった。
主要人物は大体この4人です。
じゃあ、今回はヒロイン、真冬のことについての設定やら裏話やら。
彼方と幼馴染みでした。そこら辺は彼方と同じ設定なので省きます。
外国へ引っ越しても誰も好きになれず、彼方の事がずっと忘れられず。
真冬は、いいとこのお嬢様です。家系が医者で、大きい病院をひとつ構え、直結の普通の病院が沢山あり…という設定です。(多分のちのち出てきます)でも自由奔放に生きてます。箱入り娘ということでは無いので、ゆったりと自分らしく。将来は、医者と決まってますし。
誰とでも仲良くなるのが早い、コミュ力お化けですね。呼び方は下の名前にちゃん、くん付けですが、彼方だけは「かなくん」と、渾名。昔からの幼馴染の特権ですね。彼方も「まふ」と渾名ですし。
あと、本当は不思議ちゃん設定だったんです。不思議ちゃんが分からなくなった。不思議ちゃんに振り回されるって言うのがいいんですけどね。でもある意味振り回されてるんで、結果オーライですね。
っと、ここまでにしときましょう。
ここら辺で御暇させていただきます。では。




