~いろんな世界の不幸せ者が幸せな日常生活を送るそうです!?~
これはある世界の、あるお話__
「うーん……むにゃむにゃ」
「起きてー!!朝だよ!起きないなら朝ごはん抜き!!」
「えっ!?!?起きます!起きますーー!!」
まるで本物の家族のように起こされる朝。
だけどこの二人は集落の人にちょっとした違いを恐れられ捨てられた
全く関係の無い"友達"
天然で少しドジなエルリアと
しっかり者のローズ。
この二人はこの後離れ離れになるなど
考えてもいなかっただろう……
その二人は生まれた時から"明らか"に他のものと違った
エルリアの場合は他の人と違う深い青色の瞳
ローズの場合は他の人と違う橙色の髪の毛
それだけで集落から追い出される条件は完成してしまうのだ
それから巡り会う二人……まるで神のいたずらのようだった。
その日の昼、二人の住んでいた家が崩れた。
原因は元々住んでいた集落の人間による襲撃だった。
その襲撃により二人は重大な怪我をした。
エルリアは逃げるための足を骨折。
ローズは首を切ってしまった。
ローズは大量出血により辛うじて意識があるレベルだ。
「ローズッ!!ねぇ!!返事してよ!ねぇっ!!」
「エルリア……私、もうダメだよ……」
びちゃっとローズが吐血した音が聞こえる。
「もう長くな…いと思うのエルリアだけでも逃げて!!私は置いて」
「いや!!絶対ローズも連れて行く!」
「いいから置いていって!お願い……」
「いやだ!!絶対に!!……ローズ?返事してよ!」
そこでローズからの返事は聞こえなくなった。
ぼうっと家が音を立てた。
きっと燃やそうと火を付けたのだろう。
エルリアはローズを連れていこうとしていた結果、
煙で意識が消えてしまった___
それからエルリアは意識を取り戻した。足の骨折の痛みはない。
ただそこは最悪と言える場所だろう。ローズはいない。
大きな扉の前に青髪の女性。エルリアは感じた、死んだのだろう。
それから青髪の女性は声を出した。
「どうもはじめまして!!私はイーリス!貴方は別の世界で生きる権限があるわ!」
なにを言っているんだ。この女は……とエルリアは思った。
「だって可哀想だもの。大切な家族とも言える人と集落の襲撃でおさらば。だものねぇ」
ッ!?エルリアはローズだとわかった。ただ何を言おうと声は出ない。
「だーかーらー!!貴方は別の世界で第二の人生を楽しんで~!!」
その女性が話し終えた瞬間エルリアは浮遊感を感じた___
どうも瑠璃と申します
最近小説にハマったので創作っ子のを書いてみようかな……なんて
いつもは絵を書いています
うちの子可愛いぞっと宣伝しておきますね
Twitterでうちの子見れるんで載っけておきます
Twitter→@eruria1021