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H13

 列車は魔王国に入り、徐々に減速していく。魔王国は国と行っても、都市は一つしか無い。だがその発展具合はアナハイムに連なる位には凄い。魔王に追随してる魔族の奴らは強力だ。魔王が強化されるごとにその力を強めてると聞く。


 今まではその力を外に、外の世界の蹂躙に向けていた。だが、今はそれをこの都市に向けてるらしい。まあ魔族は強力な種となった。それに元から人種ほどに数が居るわけでもない。都市は一つでも十分なんだろう。列車から降りると、銀色の床が舗装されていた。幾何学的な駅はとても綺麗で、よしんばアナハイムよりも……そう思うほどだ。少し進むと、魔王『ミリア』の金の像が建っていた。ガラスをふんだんに使ったショップに、沢山の店。自動で下って上がる階段。


 別段それらはアナハイムでも取り入れられてるが、魔王国では居たる所で見る。でも不思議な事に、それを使ってる奴らはあんまりいない。魔族は人種に比べたら屈強だ。床や階段が動いてても、自分で歩く方が早い。それに魔族は普通に飛べる奴も多い。実際、そびえ立つ建物には人種ではたどり着けないところに普通に入り口があったりする。


 いや、勿論一階にも入り口はある。飛べない奴らはそこから上まで上がって来いって事なんだろう。だがそれぞれの階にも独立して入り口があるんだ。空から直接入れる様にだろう。人種の国ではありえなぽ事だ。確かどこかの領が駅からモノレール成る物を導入するとかなんとか……確かアレは空を飛んでる様な見た目だったと思う。


「これが魔族の国……そこまで人種の国と変わりありませんな」


 そういうのはバンセン殿。魔族も人種と比べて大きいからか、とてもこの街は彼にあってそうだ。それに人種と比べて、魔族は沢山の種が混じってるかのように見た目様々だ。はっきり言って、魔族とは何なのか? そこから議論される程である。

 普通は種と言うのは似た目になる。当然だが、そういうものだ。だが魔族はどの種とも違う。それぞれが独自の見た目をしてる。そこに似たり寄ったりはない。まさに種のごった煮みたいな感じだ。だが奴らは自分たちを魔族と認識してる。


 それは論文とかを読むと、どうやら魔族は魔王と繋がりが出来た存在が魔族となる――みたいな事が書かれていた。なら……元は魔族は他種族だったみたいな……まあそこら辺は興味は無い。それに今は……そう今は魔族は仲間だ。それこそ、列車で簡単に移動できる距離に隣接してる。


 だが俺達は常に奴らを探ってはいる。だからここでも油断はしない。油断して、観光的な気分で居るようにみせつつ、魔王国の発展具合とかを見てるわけだ。まあこんな調査は俺達以外がやってるだろうが。とりあえず俺達は魔王国の出口を目指す。そこに有る物が用意されてるらしい。ただここは通り抜ける為に寄ったにすぎない。


 まあとりあえず手近な食べものを買ったりはしてみた。ギトギトとした緑色のソースがべっとりついた串焼きだ。最初はためらったが、口に入れてみると案外おいしい。何の肉が使われてるかわからないが、たべたことがない食感だった。


(案外味覚は似てるのか?)


 そんな風に考えながら歩いてた。


 

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