表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

974/2420

H1

 カツカツと私はヒールの音を響かせて私は施設の中を歩いてた。そこはエデンの内部にある一角だ。表面に出てる部分なんてのはエデンの本当に表層に過ぎない。内部はまさにロストテクノロジーの宝庫だ。私がこのエデンの神として君臨した事で、エデンは復活した。


 けど、全てが復活した訳ではない。なにせ数千……万年を主不在で漂ってた空飛ぶ島だ。どうしようも無いのもある。だから色々と羽持ち達に情報を発掘させながらエデンの完全回復、更にはさらなる改良に取り組んでるわけだけど、それには圧倒的に人手が足りない。


 そもそも羽持ち達が言うには、このエデンには元々一杯の用途別の機械とも呼べる物がいたのだ。だから今日はその者達の復活の時である。前々から実験はしてた。私の周りをちょろちょろと歩いてるぬいぐるみ達もそれだ。


 私の護衛件、引き立て役である。私クラスの美少女になると、はっきり言って自身が輝いてるから、装飾品なんて物を必要としない。だからいつだってそういうのはワンポイントである。今日もピアスだけだ。目立つのは。けど私は容姿的に可愛い系でもある。

 きつい系美人は目指してないしね。なのでぬいぐるみはそんなイメージを植え付けるのに良いかなってね。今の所、評判は上場だしね。更にそんなぬいぐるみの後ろからはハゲがついてきてる。そして更にその後ろに何人かの他種族の奴ら。


 彼等も護衛だ。私ほどの要人になるとね。いくらだって護衛をつけられるのだ。まずは他種族の奴らが壁となり、次はこのぬいぐるみ達だ。そういう順番。ぬいぐるみ達は私の側を離れる事はなく、守りに特化してるからね。


 まあ私も守り特化してるから、必要と言われれば首をかしげるけどね。でもほら! 美少女の周りを可愛いぬいぐるみ達が動き回るってとっても可愛い。だからこの子達は必要なのだ。異論は認めない。


そして私達の前には一体のシルクハットを被ったウサギ型のぬいぐるみが案内してくれてる。そのぬいぐるみは壁の前で止まる。何やら壁からいくつもの突起が出てるような壁だ。遠くから見ると、その突起の陰で絵を描いてた。


 無駄にエデンの中って芸術性があるんだよね。そしてそれを仕掛けに生かしてる。ぬいぐるみ達が何やら出ていき、そして突起をおしていく。すると壁が動いて新たな道が出来る。私達はその中へといく。そして更に下に行く階段が出てくる。ちなみ階段は動いてた。それに乗って私達は更に下へ。


「ラーゼ様、具申いたしますが、本気ですか?」

「私が本気じゃなかった事なんかあった?」

「結構あります」


 ハゲがそんな反論をしてくる。ふむ……確かに結構あるね。でも今回は本気である。下につき、大きな扉に私は手をかざす。すると重厚そうな扉が音もなく消えた。中に踏み入ると、そこには無数の正方形が浮いていて、その中には沢山の人が……いや、小さな羽を持った者達が中で眠ってた。


 でも生命に見える彼等は生きてはいない。あれは平気だ。そう、この世界を私の物にするための……ね。

この話から、本格的に終わりに向かっていくつもりです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ