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Ω135

 アラガタの奴の腕の形が変わりだす。背中側にあるドリルは変わらないが、自身のボディーの腕を組みかえてるようだ。どうやら便利な事が出来るよう。


「クリエイト、狙いはこちらです!」

「わかってるわよ!!」


 安全圏から攻撃されるのは癪だろう。私も敵がそんな事をしてきたら、イライラしてそいつらから狙うね。てかまずはそういうのから対処するように軍でも教わるよね。だから奴が腕の形を変えてなんか筒状にした時からこっちだって準備してる。


 どう考えてもあれは銃的な攻撃手段を取るやつだろう。両腕を重ねて、こちらに構えてるアラガタに光か収束していく。カンガタやカタヤ様の攻撃は背中側から出してる四つのドリルで対応してる。だから本体はゆっくりとこっちを狙ってる。


「直線的なら避ける事なんてわけないんだけど……」

「油断は禁物ですよクリエイト」

「わかってるわよ」


 私はアラガタから発射されるそれを待つ。大丈夫、距離はある。それに発射のタイミングはゼロが計ってくれてる。見てから間に合わない攻撃でも、ゼロの予測に従って動けば、問題ない。


「来ます!!」


 私はそのゼロの言葉の瞬間に、回避行動をとった。そしてそれは正しかった。光が放たれたと思った瞬間には既に脇を通り過ぎてた。僅かながら掠ってたのか、アンティカがゆれる。


「右脚側部、損傷率六パーセントです。大丈夫影響はありません」

「よかった。けど速すぎない?」

「ゆっくりと進む遠隔攻撃に当たってくれる敵なんていませんよ。肉眼でとらえようとするのが間違いです」


 それはそうだけど……なまじ光ってるから見えるとか思ってしまうのだろうか? 実際は光ってるのが見えた時点で遅いというね。


「ですが、これはチャンスではないですか?」

「どういう事よ?」


 ゼロが何を言いたいのかちょっとわからない。私的にはピンチだよ。掠っただけでもわかったけど、あれが直撃したらゼロの装甲なんて一撃で剥がされる。それだけの威力がある。そしてそれが次々と飛んでくるんだ。チャンス所かピンチに陥ってる。


「アラガタはマナを打ち出してます。肉弾戦なら、体内に留めて対処出来てたとしても私達にはマナを放つ事で対処するしかない。これは奴のマナを減らす事になります。奴は撃てば撃つだけ、そのマナを減らす事になるのです」

「確かに! でも……」


 あいつめっちゃポンポン撃ってきてるけど!? マナの減少なんて気にしてない感じだ。それにアラガタもバカじゃない。こっちの動きを予測してきたりする。


「いつまでも避ける事なんて出来ないわよ! 散布率は!?」

「宇宙空間ですからね。三十パーセントから上がりません」


 やっぱりこの広々とした無限の宇宙では超局所的に、散布しないと、濃度を上げようがないみたいだ。けど、それには近づくしかないが、今のアラガタに近づけば確実に撃ち抜かれる。どうにかしないと……そう思った時、アラガタの腕がそれる。別の攻撃が奴の動きを妨げた? 


『今だクリエイト!』

「はい!!」


 ベール様が援護してくれたようだ。この一瞬の隙に私は動く!

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