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Ω118

「クリエイトを置いてくなんて許さないわよ。クリエイトおいてくなら、マナ上げないわよ!」

「それがどういう事か……わかってるのか? 死ぬぞ」

「アンタは死ね。私はそれでも生きるわよ」


 私は多分宇宙空間でもいきれると思うんだ。何となくだけど、そんな気がする。マナがあれば生物はいきれる……とおもう。たからカンガタがやられたって一人でもクリエイトを回収して宇宙に高跳びだ。クリエイトの方もきっとマナでどうにかなるよ。マナ万能だし。


 まあ問題は、かなりマナが減ってる事だ。けど人間、死ぬ気になってやればどうにかなるはずだ。私は自分の事が一番大事だが、自分の為に頑張ってくれた人たちを裏切る様な最低な奴ではない。


 私の覚悟を見て取ったのか、カンガタがぶっきらぼうにこういった。


「仕方ない奴だ……」

「最初からそういいなさい」


 あんたに拒否権なんてないのよ。私の力を使ってるる限りね。


「隔絶を解いたか。だが逃がすと思うか?」

「逃げる!!」


 アラガタと世界樹の根が私達に襲い掛かる。世界樹の根なんて問題にならないが、アラガタの攻撃は常軌を逸してる。そのドリルは全てを穿つかの如くで、先端に触れなくても、回転してる部分は味方である筈の世界樹の根も容赦なく抉ってる。


 巻き込まれただけて死ねるアラガタのドリルは時間をかける程に多くなっていってる。最初は腕の分しかなかったが、その数は既に二十超えてる。だが見えてるのはその半分くらいだ。脳筋の様な見た目してる癖に、アラガタは狡猾だ。


 その力の使い方をよくわかってる。傲慢で不遜だが、その力に溺れてはいない。厄介なタイプ。流石はかつて頂点に立った種だ。世界樹の根はカンガタには問題にならないが、アラガタのドリルはとても問題だ。そのアラガタのドリルは世界樹の根という邪魔者を使って上手く死角を突いて来たりする。


 これ本当に厄介。アラガタとカンガタの感覚には差がないようだけど、同じ存在だからこそ、どういう風に攻めるのか効果的かわかるんだろう。

 このままじゃ押し切られるのはこっちだ。カンガタが言うように直ぐに宇宙を目指せば、まだ何とかなったかもしれない。けど、それを私が良しとしなかった。だからこその窮地。


 なら私がどうにかするのが道理だろう。けど、カンガタとアラガタの戦いには私は全くついていけてない。私が動くだけで邪魔だ。なら一体何が出来る。このままじゃ私もクリエイトもそしてカンガタも終わりだ。それを回避する為に何が出来る? 


「私に出来る事」


 既にカンガタにマナを与えてるんだから十分じゃんと思いたいが、アラガタに押されてるから十分じゃない。


「使わなければいいんだ……」


 私はそう呟いてあることを秘かに始めた。

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