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√83

「ふふ」


 ゼウスへと戻ってきた私たち。その時魔王ミリアが何やら意味深に笑いやがった。どうせこいつ飛べるくせに私の飛行ユニットに強引に相乗りしてきやがって。狭いのに……覆うように抱き着いてきて私は体をまさぐられたよ。

 初対面の筈なんだけど……なんかやたらと親し気に接してきやがる。


「やっぱり固い部分がないって抱き心地いいものだな」


 そういうミリアの目が他の子達へと向いてる。


「やめなさい。他の子にセクハラしたら叩き出すわよ」


 私はまだミリアに対抗できる……とおもってるが、他のプリムローズの皆には無理だろう。来賓宣言しちゃったし……下手に無礼な態度はとれない。面倒は嫌いなんだけど……こればっかりはしょうがないから私が相手をするしかない。


「なら、やはりお主にするべきだな」


 そういってミリアはまたまた覆いかぶさる様に抱き着いてくる。ミリアは大人くらいまで成長しちゃってるし、女性としては背が高い部類にスラっと伸びて、出てる所は出てるまさにダイナマイトボディーとかになってるから、私はこいつの胸に埋もれてしまう。


「うっとおしい……」

「おや? お主はこっちも行けると聞いたが?」


 こいつ……やっぱりもう魔王なのかな? ミリアの意思は残ってるのだろうか? 私がカタヤとかベールとかから聞いてたミリアと違うだけど。魔王の方が濃く残ったのだろうか? まああり得る話だよね。だって存在的に魔王の方が格が上なのは間違いないんだし。でも魔王の魂に意思があったのかはしらないけど。人格というかさ……けど今のミリアは正直、女の子っぽくないからね。

 魔王としての存在が大きくでてるのは間違いないみたい。


「確かに私はどっちだって行けるけど……それしたら、私のテクに腰砕けになるわよ?」

「ふむ、面白い」


 そう呟いたミリアは、私を持ち上げると目線を同じにしてきた。そして沢山人目がある中でいきなり唇を重ねてきた。


「ふぐっ――んん!?」

「「「ラーゼ様!!」」」


 プリムローズの皆が声を上げる。でも驚いてるのは皆だけじゃない。ミリアを来賓扱いするように言ってたからその為の対応に出てきてたゼウスの乗員たちも仰天してる。既に股間を抑えてるやつも……まあトップクラスに美しい美女同士のキスだもんね。

 そんなの目にしたらそうなるのは仕方ない。けどこっちはそんな甘い気分じゃない。なにせ私たちはキスしながらバトルってるからね。私たちがやってるキスはプラトニックな甘いものじゃない。舌を絡め合って唾液を互いに交換するようなそんな大人なディープな奴だ。


 驚いたけど、勝負を仕掛けてきたと気づいたから私も受けて立つ。だってここで引くと逃げたみたいじゃん。魔王に対して逃げる事はできない……なんとなく。なので舌を絡ませて息と息を混ぜ合わせて甘い雰囲気を作りだす。

 お互いに口の中にたまる互いの唾液をコクリと飲み込むそんなタイミングでミリア言う。


「やるではないか」

「そっちもね」


 そして再び激しい攻防が始まった。ミリアの奴はどうやら舌も人種よりは長く、ちょっと先端が硬質化してるようだ。それを使って私の構内を蹂躙してくる。蛇に似た動きしてくるよ。けどまだ私の弱い所は掴めてないみたい。 

 でもこっちはミリアの弱い部分ちゃんと見つけたよ。私はこういうのを何となくの感覚でさっせれるのだ。なのでその弱い場所を攻める。舌を甘く噛んでビクッと反応させ、歯の裏とかを攻める。次第にミリアの体が震えてきて、私を支える力も弱くなっていく。


 私はミリアの下の先端の固い部分を舌全体で撫でる。すると一気に体に電流が走った様に震えるミリア。


(これで終わり)


 私は最後に息を口の中にある鼻孔に続く穴に空気を送り込んでツーンとさせてあげた。私の甘い息と突然の異物感にツーンとなる刺激は今までの刺激とは違って脳に届く。そのおかしな刺激は脳を刺し、ミリアの膝が折れた。私は二本の足でたち、ミリアを見下ろす。


「私の勝ちのようね」

「はあはあはあ……流石……ね。ううーバカバカ! 何やってるのよ!! 恥ずかしぬうううう!!」

「え?」


 何やらいきなり魔王ミリアの態度が変わった。これはもしや……こっちがミリアかな? 真っ赤になってカメみたいに丸まったミリアはさっきまでの尊大さはない。

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