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Δ25

ビービービー!!


 突如として響き渡る耳障りな音。これは警戒音。


「何?」

「どうしたの?」


 キララと亜子が動揺してるけど、私は紅茶を一口啜って格の違いを見せつける。全く、どうせ一筋縄ではいかないって思ってたでしょ? 今更だよね。まあけどちょっと早い気はするけどね。そう思ってると壁の一つの面が映像に変わった。


「ラーゼ様、魔物の大群です」

「野良?」

「それが……まだよくわかりません。安全を考えてブリッジまでお越しください」

「わかったわ」


 そう言って私は立ち上がる。アトランティスの装備は最新鋭なのに、それなのに敵を正確に把握できないとは……まあ、けどこの世界には謎が一杯だから仕方ないか。


「私はゼロの所へいく」

「そうね、よろしく」

「私は……えーと、とりあえずラーゼと一緒にいてやるわ」

「キララの席はないから素直に部屋にいなさい。けが人が出たら呼ぶわよ」


 一応アンティカ以外にも空中戦が出来る装備がある。ここに居る部隊はそれの訓練も積んだのだ。けどだからってアンティカがいらないっわけはない。アンティカはロボだけど、こっちが用意してるのは騎乗するタイプの奴だ。安全性とかはアンティカには及ぶはずもない。機動力も結局はアンティカには及ばないからね。亜子は流石軍人に染まってるだけあって動きが迅速だった。すぐさま駆けていく。けどキララはあーだこーだうるさい。戦闘になんないとあんたの出番ないでしょうが。


 寧ろキララの出番なんてない方がいいんだよ。けどキララが居るからおもいきっての戦闘が出来るってのもある。でも即死ならどうにもできないけどね。いや、どうにかは出来る……けど、ここら辺では厳しいかもしれない。普通に全てのマナがクリスタルウッドに帰れれば問題無かったんだけど、今はこの世界に違うマナがあるからね。違うマナが濃い所で死ぬと、そっちに引っ張られるみたいなんだよね。そうなると私とクリスタルウッドによるマナの選別は出来ない。


 下手したら敵の力となってしまうから最悪だ。だから一応なるべく死なないようにって事はいってある。けどそれでも誰も散らないなんて思ってる奴はいないだろうけどね。




 なんとかキララを面倒見役の二人に押し付けて私はブリッジに上がる。私が顔を出すと艦長が礼をして状況を報告してくれる。


「大量のマナの反応があります。魔物……だとおもうのですが、やけに統率が取れた動きしてるようなのです」


 だから何やら歯切り悪い言い方だったのかな? 私達が会話してるとオペレーターの一人が遠見の魔法を改良した装置を使って敵を捉えるのに成功したうまを告げてきた。そして映し出されるその姿。それは様々な魔物達の大団体。なんだろう私達のこのアトランティスのような技術はそこまで感じないけど、明らかにただの魔物……じゃないのがいる。それはまるでマンタみたいな魔物でかなりのデカさの奴。生きてる見たいだけど、その府平べったい体からはいくつもの突起が出てて、魔光石の光もいくつもみえる。


「あれは……何?」


 私は思わずそう呟く。なんとなくだけど……あれに通じるものを感じる。それはアスタナ達が拠点にしてたあの場所……あれもデカい魔物を使ってた。アレと比べ物にならないくらい魔改造されてるように見えるけど……そうみえなくもないんだ。って事はあれには何らかの種が……いる? 

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