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「あなたは言いました。カサノヴァこそが、この宇宙の希望だと。でも、結局彼女はまけた。希望は潰えた。貴方の占いは外れたんだ。どう……するんですか? どう責任を取るのか!? あなたの言葉を信じて、カサノヴァについた神は無駄死にだ!」
そんな風に目の前の神がいってくる。なんて他力本願なやつだ。確かに占いを使ってククール神は他の神を誘導した。それは私がやらせたことだ。だってそうでもしないと、カサノヴァはただ逃げることしかしなかっただろう。一度でもあいつが始祖の龍とぶつかるって状況を私は作りたかったからね。
私の私怨だけど、カサノヴァにだけは逃げ得なんてしてほしくなかったらね。なので実際、この神に責められるのは私なのだ。私がククール神を操ったんだからね。でも彼には私は見えてない。それに彼にとってはククール神の後ろに私がいる……なんて思ってないから、ククール神の責任を追及してる。
でもさ……なんでもかんでも占いに頼るのはどうかと思うよ? 占いとは絶対じゃないじゃん。これが未来予知とかさ、そういう風にククール神が謳ってるのなら、彼の責めも一理あるよ。それだと、違う未来が来てるじゃん! ――っていっていい。
でもククール神が言ってるのはあくまでも「占い」である。それは確定してる未来じゃないって示してるわけじゃん。だからって全然責任がないとは言わないけどさ……でも実際、私が裏でカサノヴァを操るために、いろいろとククール神を操ってたとしても……その占いの結果自体は本物ではあった。
つまりはちゃんとカサノヴァの奴は『希望』ではあったんだよ。
「やっぱりあんたの占いなんて……ただの不確かなものだ! 役立たずなんだ! あいまいなのを言い訳にしてるだけだ!! 本当に未来が分かるのなら、助けてくれよ! あの化け物の攻略法を見てくれよ!!」
その神はヒートアップしてる。大きな声と、そしてその身振りでククール神を糾弾してる。私的には、そんな風に元気なら、お前も始祖の龍とぶつかってこい――って言ってやりたい。こんな場所に引きこもってる臆病者な癖に、批判だけは一丁前にするんだねって……そんなのだっさ、といってやろうか?
わたしがそんな風にイライラとしてると、ククール神は一歩前にでる。身長は向こうの神の方が大きない。でも、ククール神はそんなの関係ない、とばかりにしたから強くその神を見上げた。その視線に、この無名の神? 私が知らないだけかもしれないが、そんな神がちょっと怯む。




