表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

250/2428

Σ85

「投げて!」


 流石にあれは目立ち過ぎる。てか既に鉄血種が向かってる。バランスが崩れがここは仕方ない。私はマントをバネの様に使って飛び出す。異空間の移動は使わない。だってどうせ中に閉じ込めてる鉄血種が待ち構えてるだろうしね。どうやって察してるのか謎だけど、多分鉄血種にはわかる感覚があるのかもしれない。それなら外のこいつらも察せそうなものだけど……わからない。

 

 カードは薄く軽い。まあカードだからね。だからこそ、少しの風で方向が変わる。それを読んで私は進む。最短でカードに近づき私は口を開く。そしてパクっと噛んだ。だってそれしか無いからね。他にも投げられたカードはある。けど、私は一つだけに絞って動いたよ。だって今の状態では一つが限界だし、鉄血種の奴はわざわざカードに向かっては居ないからだ。

 

 私は咥えたカードを射し込む為にグリップを近づける。側面のボタンを押し込むと、二つのカードがつまめるだけ顔を出す。それの一枚を素早く噛んで引き抜いて、さっきのカードを押し込む。

 

「んん!!」


 引き抜いたカードを咥えたまま、私は引き金を引く。鉄血種はさっきカードを投げてくれた人へと向かってて、その腕を振り抜こうとしてる。私の弾丸はその間に落ちる。そして現れる淡い光。私に見えるのはそれだけだけど、それで鉄血種の動きは止まる。だって今の状態の奴らには、あれが私に見えてる筈だ。私は一気に近づいてその鉄血種をマントに包む。

 

「んん! んんんん!」


 早く隠れて!! 私は必死にそう言うよ。複数の鉄血種が向かってきてる。なんとかニュアンスは伝わったのか、兵士達は散っていく。私は銃弾を周囲に撃ちまくるよ。そしてそれによって私の分身体がばらまかれる。それによって鉄血種共が分身体へと拡散してく。けどそのままこっちに来てる奴もいる。私はアトラスの出力を上げて迎え撃つ準備をするよ。鉄血種の布をとりこんでる時は、マント事態を使えないからね。

 

 けど向かってくる鉄血種の身体が横に吹っ飛んだ。どうやらベールさんのスナイプが決まったらしい。猶予が出来た。私は更に分身体をばらまくよ。それのせいで横に飛んだ鉄血種も私自身を見失ってる。二体同時に出来る? わからない……けどやってみる!! 私は更にもう一人の鉄血種をマントに包んだ。これで更にマントを使えない時間が伸びてしまった。

 

 マントが使えないのは致命的……やっぱり出来るなら、一気に全員を捕らえたい。その術を考えないと……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ