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&484

 砂時計みたいな形をした宇宙に案内された。でもあれが現宇宙なのかはまだわかんない。だってこのどこまで続いてそうな場所でそこにあるのが現宇宙と私の新生宇宙だけ? そんな事はないだろう。

 まあけどここにくるまで本当に何もなかったけどさ……さすがは無である。こんなところにいてもつまらなそうだけど……この蝶は何なんだろうね? まあそれは気になるが、まずはこの砂時計が現宇宙なのか確かめるのが先だろう。


「宇宙のスケール感おかしくない?」


 そんなふうに思ってしまう。だって私は別に巨大化……とかしてるとは思えない。でもこれが現宇宙なのだとしたら、とても小さくなってることになる。私よりはかなり大きいよ。それこそビルくらいはでっかい。でも……もちろんだけど宇宙はビルなんて目じゃないほどに大きいはずだ。

 宇宙スケールのはずだ。だってこれが現宇宙だとするなら、このなかには辺境に中宇宙に上位神達の宇宙、そして中央と全ての宇宙が入ってるわけでしょ? それでこの大きさはありえないが? 

 まあきっとなにかあるんだろう。私は視界を強化して、この砂時計のような形の宇宙の内部を覗き見る。まさに宇宙の外からね。


 もしかしたら、現宇宙ではないかもしれないし?


「おう」


 なかなか悲惨な光景がみえる。食い荒らされてる宇宙がみえた。そしてそれをやってるのはさっきまで戦ってたヤツ。始祖の龍である。どうやら間違いなく、これは現宇宙みたいだ。

 最初から正解を引くとか、やるねこの蝶。でもふと思った。既にかなりの割合食われてる現宇宙。なのに、この外側から見る砂時計にかけたところは見えない。これはどういう事?

 やっぱりただ外側というか? 宇宙を内包してる箱の形がこれなだけで、現宇宙が砂時計の形をしてるってわけじゃないのかもしれない。だってこの形のままに現宇宙がなってるのだとしたら、始祖の龍に食われた分だけ、この砂時計も歪になるのではないだろうか? 

例えば端っこからかけていくとかさ……でもそんなふうにはなってないんだよね。つまりは中身と外箱的な……そんなことなのかな? って。


『ここでいい?』

「そうね。ありがとう。これが私が生きてたった宇宙で間違いないわ」


 私は蝶にお礼をいうよ。

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