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&467

 ドラグはやってくれた。十分だ。私はその間に広めてた宇宙の形を変えてた。中心から円形に広がってた宇宙。まあ綺麗に円ではなかったと思うけど、それでも円型には広がってたはずだ。

 その宇宙の形を変容させて一か所の方向へとウニョーンと伸ばしてた。それがどこなのか……それはすぐにわかることになるだろう。


「いたぞ! あれだ!」

「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」


 そんな風な輝かしいほどの神の束がやってきた。そこには竜やら龍も混ざってはいるが、神が一番多い。はっきり言えば今更神やら龍たちがやってきた所で……ではある。でもせっかく血気盛んで勢いもあるみたいな神達を――


「君達じゃ無理」


 ――なんて言って追い返すのはあまりにも愚策だろう。彼らは宇宙の端っこで立ち往生してた。どうやら普通の神は無には踏み込みたくないみたいだ。まあ何が起きるかわかんないし、自身の力も無に溶けたらどうしようもないからね。

 なので集まってたあの神達はどうしようもない様子だった。だからそこに私はこっちの宇宙を伸ばして、つなげてやったのだ。そしてそれを道として、彼らは始祖の龍の所までやってきた……というわけだ。

 一体誰があれを率いてるのか? やっぱりゼーファスの関係者だろうとは思う。だって他の神たちは……ね。あんまりやる気なかったし? けど辺境の宇宙はなくなってしまったわけだし……


「中位の神のお尻にも火がついたのかも?」


 その可能性はある。もしかしたらゼーファスとは全く関係なく、中位の神たち連合とか? いや龍もいるのなら、やっぱり上位の神もいそうではあるが……だって本当なら龍ってそんなに神と契約とか結ばないみたいな? むすんだとしても大体は上位の筈だ。

 下位も下位の私と契約したズラララバライトは古龍の中でも変人……いや変龍だったのだ。まあ誰が率いてようが私的にはいい。そもそももっと早く動けよ! と思ってたしね。

 だって始祖の龍が目覚めた時点でこの世界のカウントダウンは始まってる。一刻の猶予もないのだ。なのに人ごとみたいにしてさ……誰かがやってくれるなんておもうなんてそれでも神? って感じ。自分たちでやらないと未来なんて切り開けないものでしょう。

 それを神ともあろう者たちがわかってないとか、残念でしかない。保身なんてなんの意味もない。だって始祖の龍はこの現宇宙をすべて飲みこんでしまうんだよ? ならば、他人事なんて私以外はできないはずなのだ。

 新生宇宙という新たな宇宙を創造した私以外……ね。

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