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「ぬああああああああああああああ！？」
「きゃあああああああ！？」
「ぐううう……」
不味いな……いくらなんとか運命をズラして直撃を回避してたといっても、始祖の龍の決めた結末までは変えられない。奴がすべてを食うと決めたら、世界をそれを受け入れるんだ。
だってあの世界は……あの宇宙は、そのための場所だからだ。ある意味ですべての世界も宇宙も、始祖のための養殖場といっていいのかもしれない。神だって自分の力のために宇宙をそして星を育ててた。
それだって養殖をしてたようなものだ。人が豚や牛、鶏とかを飼って生きるために必要な物のためにふやしたように、神も同じような事をしてるわけだ。そしてそれは人よりも神がスケールが大きくて、更にいうと神よりも始祖のスキールがより大きい……というだけだ。神はもう自分たちが養殖される側なんてきっとほとんどおもってないだろう。
私だってそうだった。神になったんだからほぼ頂点みたいなさ……そんな感じだと思うじゃん。けどまさか神さえ始祖によって養殖されてたとはね。いや、始祖の龍にとっては神は自分で作ったものではないんだけどね。
始祖の龍が作ったのはあくまで龍たちだったはず。その龍たちが神を創造した。それは実は始祖の龍に対抗するためだった。まあ全然対抗できてないが……やっぱり現宇宙の中で対抗策を作るのは無理があったのか？ って感じ。
これまでの戦いだって私の、別の始祖の私の力がなければね……とっくに辺境はすべてなくなってるし、中位の神の領域だってすでに侵食されてておかしくない。もっともっと被害は大きかっただろう。
直撃はしなかったけど、余波？ だけでヴァラヴレレイドたちはダメージをうけてる。何やら宇宙が波打ってるのか、変な感じになってる。それによって龍であるルドルヴルヴやヴァラヴレレイドもそして神であるうさぎっ子も回避できない何かが起きてたみたいだ。
本当に直接はあたってない。始祖の龍の攻撃が直撃してたら、流石に形を保つの不可能だからね。でもあの場にいる皆にダメージ入ってるのはなぜか？ 宇宙のおかしさだけでは説明できない。
魂にはあたってる判定があるとか？ 運命をズラしてるのはきっと取りついてるアクトパラス……そして間接的に関わってるであろうゼンマイの仕業のはずだけど……ゼンマイは運悪く？ なのか何なのか、実は始祖の龍の直撃を受けて消えていってしまった。でもよく考えたらおかしい。
だって他の者達……それこそうさぎっ子達の直撃の運命はズラしてるのにアクトパラスの相棒であるゼンマイは直撃させる？ おかしいでしょ？ ならばワザと……ということになる。相棒をワザと殺す？ それにも意味が有るというの？
色々とかんがえることはあるが、このままでは私の宇宙を始祖の龍が飲み込むと共に、皆食われてしまう。それは防がないと。体当たりは運命をずらすことでどうにか回避してきたが、すべてを飲み込まれると回避しようがない。結果のずらしようもない。
私が助けるしかないだろう。皆を新生宇宙へと……ね。
