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&424

 私たちの戦いは激しさを増していく。なにせ始祖と始祖のぶつかりあいである。これまでそんなことがあったのか知らないが、神と神、龍と龍とかの戦いとかともそのスケール感は違うのだ。私たちの戦いは宇宙を切り取り、崩壊させていく戦いだ。でも崩壊していく宇宙はそのまま始祖の龍へと還元されていく。

 この現宇宙のオリジンである始祖の龍。だからこそ、どうあってもその『結果』は始祖の龍にとって有利にしかならない。私と始祖の龍の戦いはさすがのルドルヴルヴも、そしてヴァラヴァレレイドも手出しができないでいる。二人とも龍道でも利用して遠くの宇宙へ行ってほしいが……私を置いてはいけないのかもしれない。それかどこに逃げても同じだ……と思ってるのかも。なにせ始祖の龍はこの現宇宙すべてを破壊して食い尽くす気でいる。

 そうなるとどこに逃げたって……ことなんだろう。それならば、ここで私と共に戦ったほうがまだ勝率が高いかもしれない。実際今のところの勝率、ほぼ0パーセントだけどね。完全な0ではないよ。けど……限りなく0ではある。私も始祖だけど、こうやって戦ってて思う。


(いや、これ無理―!!)


 である。そもそもがここで私は決める気なんてないんだよ。私が現れたのだって苦肉の策だよ。本当は存在すら、始祖の龍には知られたくなかった。自分には関係ないスタンスを貫きたかった。でも知り合いがいるからさ……こんな無謀なことをすることになった。


「げっ!?」


 なんか始祖の龍が四分割された。本体とゆらゆらと揺れる力が実体化したような感じで四体になる。そしてそいつらが一体ずつ向かってくる。私はもちろん回避行動をとる。でも……どうやらそれは無意味だった。なぜなら、近くにきた始祖の龍の分身。そいつが突如ビッグバンかたや!! とおもうほどのエネルギーを放出して爆発したのだ。

 しかもそれが4連続で続いた。


 「かはっ……」


 私の美しい龍の姿もボロボロになってしまった。4体分のビッグバンのエネルギーを消費をしたというのに、始祖の龍はなんら疲れはない。確かにビッグバンでエネルギーを使ったが、それを回収することだって始祖の龍にはできるからだろう。その気になれば、永遠にビッグバンほどの爆発だって起こせるんじゃないだろうか? 恐ろしすぎる。

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