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『何をいう。我ら古龍はもう証明してしまっておるよ。われら古龍では始祖の龍に勝てないというのをな。我らにできたのは封印のみ。自分達ではどうしようもないとおもったから、子孫を……そして神を作った。

 わかるであろう? 可能性はそちらにある』


 ヴァラヴァレレイドはルドルヴルヴを生かしたいと考えてた。でも今の発言の通り、ルドルヴルヴはどうやらヴァラヴァレレイドの方こそ生かしたいみたいだ。

 確かに古龍達ができたのは始祖の龍の『封印』だけ……そういう風に見ることもできる。けどさ……今、始祖の龍が復活して私達は一番早くから戦ってると言えると思うけど、その実感として思う事は……


「封印できただけで凄いじゃん」


 である。どうやらそれは声に出てたらしく、そして思考にのってヴァラヴァレレイドにもルドルヴルヴにも伝わったらしい。まあけど本心だ。封印? よくできたなって今なら思う。だって始祖の龍の底なんて見えないよ? 封印さえできそうにない。

 最悪……最悪もう一度封印を……とか思ってたんだけど、それもできそうにない。だって始祖の龍は全然実力を出してないからね。無にいた時、そこから出るときの一撃はちょっとだけ本気を出したのかもしれない。

 でもそうだとするなら……封印? 無理そうだったよ? 


『あれは我らを侮ってたからな』


 私の言葉にルドルヴルヴがそんな風にいってくる。かみしめるような声……だからきっと謙遜……とかじゃないだろう。本当にそう思ってる。そしてまあ、それは納得である。なにせ今までも大体は始祖の龍は遊び感覚だった。今は違うけど……


『それに、奴は受け入れてた。狩り時まで奴は待ってたのだろうな』


 なるほど……その発想はなかった。ルドルヴルヴ達古龍が過去に始祖の龍を封印できたのは、奴が望んだから。確かに納得は出来る。だって宇宙が成熟するのにはそれなりの、いやそれなりなんて事じゃない

宇宙が必要とする時間なんてそれこそ何億年とか何千億年とか……そんな時間なはずだ。それまで始祖の龍が我慢できるか? というか、始祖の龍は破壊をしたい奴で、別に育てないわけじゃないだろう。でも流石に生み出したばかりの宇宙には何もない。

 そうなると……


「なるほど、封印できたのは破壊できる物を作るための、その時間の為に始祖の龍は封印を受け入れたって事ね」

『そうだと思う』


 確かにそれなら色々と説明できてしまう。けどそうなると、今回はこの現宇宙を全て破壊し尽くすつもり……と言うことだよね?

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