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&414

 これはやばいね。既に三体の古龍が消えてしまった。厳密にはまだ白い古龍は死んでるかどうかわかんないが……でも体内に入っていった白い古龍が戻ってくると思えるか? といえば実際その可能性はとてつもなく低いと思う。


「戻ってきてほしいけど……」


 私はボソッとそういう風に呟いた。でもそんな言葉をズラララバライトが無慈悲にきりすてる。


『可能性はとても……』

「そもそもあんたはあの白いやつの力をわかってるでしょう? どうなの? 可能性は?」


 白い古龍の事を私は何も知らないが、ズラララバライトはきっと良く知ってるはずだ。だってそれこそかなりの長さの付き合いのはずである。


『あやつならゼロ……ということはないのう』


 そんな風にいってくる。ゼロではない……か。けどさ、『ゼロではない』って言葉って限りなくゼロのときに使うよね? それに、ズラララバライトだって思ってないんじゃないかな?あの白い古龍が戻ってくる……なんてさ。


「ヴァラヴァレレイド、それにルドルヴルヴ」


 私は2人に声をかける。それは決して良いことを言おうとしてない……ときっと2人とも気づいただろう。


「逃げなさい」


 それしかない。それしか……だって既に三体の古龍が消えた。しかもこの現宇宙で強大な存在から消えてる。まだ上位の神はそこそこいると思う。でも……最強はゼーファスだった。あの白い古龍はきっとゼーファスのパートナーだったんじゃないだろうか? だからこそ、あれだけゼーファスにこだわってた。

 紛れもなくゼーファスが頂点と認められてたのも、きっとゼーファスと白い古龍がそういう関係だったから……じゃない? だってゼーファスという最も古い神に古龍が強く結びついてるって……そんなのはまさに最強だ。

 反則といってもいい。でもそれならなんで……あんな風にゼーファスがなる前に来なかったのか……


『ルドルヴルヴ様、行ってください。自分が少しでも時間を稼ぎます。自分よりも古龍の貴方が生き延びるべきです』


 ヴァラヴァレレイドがそんな事をいってくる。まあ確かに実際ここから逃げるというのは難しい。始祖の龍はそれを許さないだろう。それならば、どちらかが囮になる……というのは考えるものだろう。

 そしてヴァラヴァレレイドは自身よりも古龍であるルドルヴルヴを活かそうとしてる。それがきっと私の、この宇宙の為になると思ってるからだろう。でも、ルドルヴルヴはそうは思わないらしい。

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