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&413

 極大な力の本流。それは宇宙を2・3個は消滅させそうな……そんな威力の攻撃がまさかの一切の貯めなしに放たれた。信じられない。強大な力を使うとき、本来ならそこに至る為には準備が必要だろう。普通はそうだ。大きな力を使うとなったら、そのために力がズズズズズ――と集まっていくような感じを受けるはずだ。

 どんどんと力をためて、その存在を大きく感じたりする。けど……始祖の龍にはまったくもって、そして一切といっていいほどにそんなことがなかったのだ。それは信じられないこと。だって宇宙を消し飛ばすの程の……2・3個消滅させてしまうような力を放ったんだよ? それを一切貯めもせずに放つって……それってつまりは始祖の龍にとってはその程度の力……ということになる。

 宇宙を2・3個吹き飛ばすような力が、始祖の龍にとっては『たった、それだけ』の可能性が高い。普段から別に気合入れてやることじゃない――くらいの認識で宇宙を2・3個吹き飛ばせるみたいだ。

 

『これほどか……』


 ヴァラヴァレレイドが恐れる心を私に伝えてくる。でもそれは仕方ない。だって私が守らなかったら、ヴァラヴァレレイドはきっとこの攻撃にやられてただろう。ビーブも守ってあげたかったけど……


「ビーブは?」

『女神よ、あきらめも肝心です』


 おい、一応ヴァラヴァレレイド的には古龍は上司じゃなかったっけ? 諦めるの早すぎる。いや、わかるけどね。だってこの力の本流をビーブは中心で受けたはずだ。流石に回避できた……とは思えない。しかもまさかこれだけの攻撃が来るとはおもってなかったはずだしね。

 大抵の存在はいきなりこんな攻撃来たら、自身の死を感じる暇もなく、存在を抹消されるだろう。何も残らないと思われる。でもビーブは古龍だ。もしかしたら……の可能性はあるのではないか? 龍なんて細胞レベルでしぶとい奴らである。古龍ともなれば命がいくつかあってもおかしくないような? そんな気がするが……いや、ズラララバライトは一つの命しかなかったけどね。多分あの双子龍よりもズラララバライトの方が古龍として上だと思うんだ。

 そのズラララバライトが一つしか命を持ってなかったのなら、やっぱり?


(いや、大体得意な事って龍達だって違うだろうし、古龍としてのくくりだけでまとめるのは違うのかも)


 私はそんなことおもった。まあけど……流石に生きてる訳ないよね。ナムナム。

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