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&406

 双子龍の攻撃は激しかった。一介の神……それこそ上位の神だって、この二人の古龍の攻撃をここまで受けたら、無事でなんてすまないだろうって思える。

 だって力関係的には下位の神<中位の<竜<上位の神<龍<古龍 って感じだ。まあおおざっぱだけどね。実際には中位の神でも竜を上回る神はいっぱいいるし、中位の方でも上の方の神なら龍とやりあえる奴もいるだろう。ゼーファスなら個人で古龍とも遣り合えたと思う。

 元のアーミュラは中位くらいの神で、始祖のパートナーに選ばれる前に上位の神と認められてた。けど……上位の神でも、二体の古龍を相手取る……というのは難しい。それこそ上位の神でも上澄みのほうでないと厳しいし、はっきり言えば無理がある。


 上位に上がったばかりのアーミュラは上位の神でもギリギリ上位だった筈だ。そんなアーミュラが双子龍の怒涛の攻撃に耐えられるわけはない。本当なら……いや、今までのアーミュラなら……だね。


『こいつ!?』

『やっぱりこいつも始祖の力を使えるんだ! けどきっと始祖ほどにその力を行使できるわけない。ここに集ってる僕たちならこいつくらいならやれる! 始祖が戻ってくる前に押し倒そう!!』


 アーミュラは双子龍の攻撃を耐えてた。けど確かに双子龍のいう通り、アーミュラは始祖のパートナーだけど、始祖自身じゃない。だからこそ、始祖の力を十全に使える……とは思えない。

 けど……けどだよ? アーミュラはこれまでも……そして今も、一切反撃をしてないんだ。それを双子龍はわかってる? わかってないよね? もしもアーミュラが始祖の力を使って双子龍に反撃してたら、双子龍だって無事では済まない筈だ。


「ズラララバライト、ルドルヴルヴ、どう思う? アーミュラは切り捨てないといけない?」


 私は聡明と思ってる二体の古龍に問いかける。いや、自分の中で既にこたえは決まってる。でも、私だけが責任を負うのはちょっと怖いといいますか? 確かにここはチャンスなんだ。今まさに無では始祖の龍が大きく成ってる。そしてその力が高まってる。

 きっともう時間はない。ここで畳みかけないと、このチャンスは終わる。けど……それは本当にチャンス? このチャンスは罠かもしれない。

 今までアーミュラは始祖の龍に従順な存在に……パートナーになってると思ってた。でも……それが違うとしたら。既にアーミュラがこっちの為に動いてるとしたら? アーミュラは私達を……裏切ってなんかないとしたら……

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