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 どうやってかはわからないが白い古龍は宇宙を壊し、その範囲に始祖の龍を捕らえた。確かにそれしかないかもしれない。だってこの宇宙……この、私が『現宇宙』と呼んでる既存の宇宙。たくさんの神がいて、沢山の龍や竜がいて、そして数多の宇宙と星が広がったこの現宇宙。

 その現宇宙にある限り、この始祖の龍が優位なんだ。どこにいたって、どんな時間に飛んだって、どこの空間に逃げたって……そこが現宇宙である限り『始祖』の権限が全てのこの現宇宙の存在から始祖を守るだろう。

 それが始祖という存在なんだ。だからこそ、あの白い古龍はその守り、概念……といってもいいそれを壊すことにしたんだろう。いや実際壊れてもはないが、宇宙を一部分でも壊すことで、その始祖を守る概念からはみ出そうとした。

 実際宇宙を壊す……どうやる? と思うだろう。壊したとしても、その壊した場所も宇宙なのでは? みたいな疑問も有る。実際いくら壊しても普通ならその空間とかも、宇宙の範囲内だ。

 それだけ宇宙とは広いからね。沢山の星の沢山の可能性だって宇宙は内包してるのだ。だからそんな簡単に宇宙から逃れるなんてことは出来ない。けど、それをあの白い古龍はやってみせた。


 宇宙を壊し、その壊した特殊な結界で包むことで、その範囲だけを完全な無の領域にしてるみたい? そこに支配者は誰もいない。白い古龍でもない。自身を始祖とできれば、その範囲ないであればあの白い古龍が負けるなんて事もなくなっただろうに。


「それは出来なかったってことかな?」


 始祖には白い古龍はなれなかった。辺境の宇宙の更に一部を切り取ったくらいの大きさなのに、それでも始祖には白い古龍はなれない。一体始祖の資格はどうやったら得られるのだろうか?

 私は始祖になってるが、なんでなったのかよくわかってない。やっぱり宇宙を造ってない? からかな? 完全に宇宙をゼロから生み出すこと? それが始祖になる条件なのかもしれない。


 実際あの空間はこの現宇宙から切り離された「無」かもしれないが、新たな宇宙ではない。そう、ただの無……それにするのも大変だ思うんだけどね。宇宙から無の場所を見つけるってね。私もできるかわかんない。

 それをあの白い古龍はやってみせた。もうちょっと頑張ればあの無に宇宙を作り出すことだってできるかもしれない。

 そもそも無だから一応こっちに見える範囲では現宇宙の一部の範囲……のようにみえる。でも中の方はきっと違う。無なんだからね。そこに範囲はなく、時間も空間もそこにはない。だから……ある意味であの中にいると何ができるのだろうか? いやそれでも……


「始祖ならなんとかできるよね」


 そんな確信がある。だって私達は始祖だし。無から有を生み出すから始祖なのだ。そしてあの白い古龍もそう思ってる。だからきっと無の中でも何かできる対策をしてるだろう。

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