表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2314/2428

&379

 始祖の龍はその声にどうやら答えてくれた。まあそれはそうだよね。だって始祖の龍は戦いの中で危機感なんて感じてない。だからこそ面白いと思ったところに直接的に始祖の龍は突っ込んでいくだろう。だって何が起こるか、何をしてくれるのか……それをまるでアトラクションの様に楽しんでるんだ。

 なのでちゃんとゼーファスの所にいく。ゼーファスの足元の宇宙がねじれる。そしてそこから始祖の龍が顔をだす。大きな口を開けて、始祖の龍はゼーファスを狙ってる。


「ゼーファス様!!」


 吹き飛ばされた神達がその光景をみてた。そして声を出す。でも……それだけだ。何かをやった神はいない。いや、間に合う訳はなかっただろう。それでも……自分たちのトップなんだから……とは思う。


 バクン――とそのまま始祖の龍の口の中に収められたゼーファス。始祖の龍はそのまま上に大きく上昇する。このままじゃ本当に始祖の龍の糧にゼーファスはなってしまうだろう。てかああなったらもう現宇宙の存在は逃れることは出来ないんじゃ? 

 だって始祖の龍には現宇宙の存在はどうしようもない。それもゼーファスは始祖の龍の体内に入ってしまった。そうなったら……


「もう、力を使うことだって出来ないんじゃ?」


 ――そうおもった。だってその可能性高くない? でも……あの時……食べられるときのゼーファスはなんか待ってたような気がした。それに始祖の龍を呼んだのはゼーファスだ。ならば策があった筈。それに切り札の状態になってたしね。

 流石にもう腹を決めてるだろう。闘う前までは弱気になってたゼーファスだが、ずっと始祖の龍との戦いを想定してきた神がゼーファスだ。だからこそ、戦いが始まったら腹が決まった――としてもおかしくない。

 そんなゼーファスがただただ自殺をした……とは思えない。


 そう思ってると、始祖の龍に異変が起きる。それは始祖の龍の口から……いや、口だけじゃない。口は勿論、目からもそうだし、鱗の隙間とか……関節とか……そんな場所から白い光が漏れ出てる。


 それはゼーファスの力なんだろう。でもそれが始祖の龍に通用してる? いったいどんなマジックを使ったのか……そんな事を思ってると、始祖の龍の全身から漏れ出る光が集まっていき、人の姿をとっていく。白い光のその姿は上半身裸で、長い髪うそして長いひげをなびかせる筋骨隆々のおっさんになってた。

 あれがゼーファスの覚醒した姿? 上半身だけを光で再現したゼーファスはその拳を始祖の龍へと叩きつけた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ