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&367

 そういえば今この場にはいない奴らがいる。ここにいるのがすべてではないとわかってるが、好戦的な奴らがいない。そいつらがいれば、もっとゼーファスも自信があったかもしれない。どうして全員いないのか? なにせ相手は始祖の龍。どれだけ数が多くても過剰なんてことはない。

 寧ろ沢山仲間はいた方がいい。それがたとえ有象無象だとしても……だ。だが今いない奴らを考えても仕方ない。もしかしたら好戦的な神達は今のゼーファスに憤りを感じてそいつらだけで行ったのかもしれない。


(いや、大体ゼーファスは他の神に強く信頼されてるはずだ)


 そんな簡単に見捨てられるような実績ではない。今は情けなくなってても、ゼーファスは間違いないく神の頂点なんだ。これまでの信頼関係はそんな簡単に揺らいだりはしないだろう。

 それに重要な奴ら……使える奴らとは魂の契約とかをしてるはず。そういうのは簡単に破棄できるものじゃない。今、ここには古龍様の一人もいない。ゼーファス様のもとには古龍様が一人いたはずだが? どうしたのか? だが、動き出せばやってきてくれるだろう。

 なにせ古龍様たちとも無関係ではない。いや、この宇宙全体で無関係な存在なんてのは一人もいない。なにせ始祖の龍は全てを破壊するんだ。だから無関心ではいられない。


『何をどうして迷ってるのかは知らぬ。だがな……だからこそぶつかってみろ。それで腹が決まることもあるだろう』

「ぶつかってみる?」

『そうだ』


 無茶をいっておろうな。なにせぶつかって見たら案外なんとかなるだろう――と言ってるのだ。面倒になった? 本心ではそうだ。コイツらが迷ってようが正直どうでもいい。我が女神のために早く働いてほしい……いうのが本心だ。ゼーファスが始祖の龍に対する有効的な対策があるのならとてもいいんだが……今の様子を見るに期待は出来ない。

 それでもこいつに付き従う神は多い。だからこそ早く開戦の火蓋を切ろうとしてる。そうなると、もう覚悟を決めるしかないからだ。実際適当な言葉だった。だが……


「そうですな……それしかないですな」


 ゼーファスはポツリとそういった。ふふふ、そうだ。逃げたとしても、どこにも始祖の龍からは逃れられぬ。ならばぶつかるしかない。それにここで逃げたらこいつの神としての生……それらが無駄になる。

 だから行こうぞ。戦場へと……な!

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