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&361

 大きく息を吸う始祖の龍。すると……


「え?」

『ぬう、これは!?』


 おかしい、宇宙であいつ、何を吸うんだよ? と思ったら、なんか宇宙自体を吸ってる? 変なことが起きだした。いや、始祖の龍がすることは大体変なことが起きる。常識……なんてのは通じない。まあ、神の常識? 私はあんまり知らないんだが……でもこんな事は起きないだろうって事を始祖の龍はやってるんだもん。

 流石にこんなことは神だって出来ないだろう。


 何をやってるのか? 一応見える事だけで判断するなら……始祖の龍は吸ってるのだ。ただ吸うだけなら、「スーーーー」とかすればいい。宇宙に酸素はないはずだが、そもそもが龍も竜も普段から空気を吸ってるわけじゃないだろう。

 それはきっと力……とかそんなのと思う。でも違う。始祖の龍は違う。吸ってるのは『宇宙』そのものだ。何を言ってるのか? だろうが、事実としてそうなのだ。まるでトルネードのように、始祖の龍は宇宙……アーミュラの宇宙をすってる。


(アーミュラの……宇宙……)


 私はただ茫然とそれを見てるしかなかったが、思考がいきなり閃いた。まさか!? 始祖の龍はまさか!?


 でも何もする暇もなく、宇宙は飲み込まれた。いや、食った? でも……私はアーミュラを見る。アーミュラは何も焦ってない。なぜだ? あの宇宙はアーミュラの宇宙だ。そのアーミュラの宇宙が始祖の龍によって吸われた。星々の光とかそんなも、宇宙で暴れた奴らのせいでたくさんあったゴミ……それらさえなくなった。文字通り、始祖の龍はこの宇宙の全てを飲み込んだ。なのにアーミュラに動きはない……動きというか、動揺? やっぱり……私の考えは合ってる?

 ここは今や無……無になってる。宇宙がなくなったら、どうなるのか? という答えが無だった。


『うぐぐ……』


 変な唸り声をヴァラヴァレレイドが漏らす。すると……さっきまで元気に動き回ってたヴァラヴァレレイドの分身が消える。どうして? まだ戦いは終わってない。それなのに分身を消すなんて……でも気づく。どうやらそれはヴァラヴァレレイドの意思じゃない。意思じゃないのなら、どういうことなのか。

 それはきっと『無』が影響してる。もしかしたら本当の無で生きることができるのは始祖しかいないとか? なにせ始祖は無から有を生み出せる存在だ。無から……宇宙を……始祖の龍もそして私もきっと生み出した。

 だから宇宙でさえ生きれる龍であっても、無では生きられない? その可能性がある。

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