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&353

『待て』

「なに? 今は待ってる余裕はないわよ。だってゼルが――」


 私はすぐにでもゼルから始祖の龍を引き剥がそうと力をねってる。でもそこでズラララバライトが私を止めに入ってきた。確かに始祖の龍にここで存在を明かすのは……ね。いや、アーミュラが完全に向こう側に付いてるのなら、私の存在だって始祖の龍には伝わってるかもしれないが……でも始祖の龍にはほぼ知能……なんてものはないような? あいつはただ暴れて、創造して、そしてそれを破壊する存在だ。

 だから考える……なんてこともしなさそう。けど、考えることをしないって事はあいつは勘に頼ってたりすると思う。ある意味で超直感みたいなさ……それはそれで恐ろしいよ。だって考えないから、思考を読む……なんてことが通用しないし、次に何をするのか? ということを考えることできない。

 もしもちゃんと思考して考えて、色々とリスクやらリターン、効率、非効率を考えるやつなら、こんな事やらないだろうって事が出てくるじゃん? でも、そんな理屈では始祖の龍は動かない。あいつの動きを読むのは極めて難しい。

 そしてそれを一番厄介にしてるのはやつが『始祖』ということだ。そうつまりはなんだってできる。そしてその字面で言葉通りに、始祖の龍は「なんでも」ができる。それが始祖だ。

 あいつに取っては竜も龍も、ましてや神であってもそう変わらない存在だろう。等しく自分が作った宇宙で跋扈してる命に変わりなし。だからそれをどうするも自分の権利とか……いや、そんな複雑なことは思ってないか。

 もっと単純……そう作った庭に現れた「餌」――程度の認識しかないと思う。だからゼルもこのまま……一刻を争う自体だ。そんなことを思ってると、宇宙に一線の光が走った。


 でもそれは悲しいかな……始祖の龍の混沌に飲まれていく。


「駄目じゃん!?」


 せっかくどこの誰かわからないやつが始祖へと覚悟を持って攻撃をしてくれたというのに……あの宇宙の存在では始祖の龍に攻撃を通すことはできない。


『あれの力を感じて観るのじゃ。そしてそれを強化するのはお主の役目。いやお主しかおらぬ』

「む、これって……ヴァラヴァレレイド。それなら!」


 どこの誰かもわからないやつに介入するのはきがひけるけど、相手がヴァラヴァレレイドとなれば話は別だ。てかいつの間にかこっちに? カサノヴァとの戦闘はどうなったんだ? まあ今はそんな神なんかよりも始祖のほうが大切だ。いや、厄介だ。そもそもカサノヴァと戦ってのはパフォーマンスだし? 

 ある程度怒りを周囲に見せつけたら、それで良かった。すでに役目は果たした……とヴァラヴァレレイドは認識したんだろう。だからこっちにきた。


「よし、やるわよヴァラヴァレレイド!!」


 私はそう言ってヴァラヴァレレイドの攻撃に私の力を乗せる。

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