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&347

 始祖の龍が復活した。そして移動をしだした訳だけど。その進路上を邪魔するものはいなかった。まあいたら勇者だったけど、流石に神にまでなった奴らなら、そこらへんわきまえてた。真っ先にぶつかるのは私的にはゼーファスの陣営だと思ってたんだけどね。

 なんか動く気配がない。てかあいつらが動かないとどこの神も動かないと思うんだけど……だって対始祖の龍を唄ってのはゼーファスくらいだっだ。そしてその陣営にこの宇宙を守りたいっていう神は集まってるわけだからね。


「予定が狂ったのはわかるけどね……」


 だって始祖の龍のパートナーになる予定だったアーミュラは……いやなってるけど。


「どうやらアーミュラは上手く取り入ったみたいだね」


 ホワイトホールでアーミュラは始祖の龍と邂逅してた。そこで色々と私はバレないように介入してたわけだ。まあアーミュラにはバレてたが。他の神にはバレてない筈。それにあそこで始祖の龍と邂逅したってのは、きっとゼーファス達はわかってない。そもそもすべてうやむやにするために私がホワイトホールをぶっ壊したんだから。

 そしてそのせいでアーミュラも死んだ扱いになったわけだ。けどここにきて、アーミュラは始祖の龍の復活と共にそいつと共に姿を現した。

 私的には上手くやったじゃん――だが、ゼーファスにとっては訳がわからないよね。いや、私だって驚いてはいるしね。実際アーミュラはあのまま始祖の龍に食いつくされる可能性の方が高かった。でも彼女はやり遂げたらしい。

 けど、実際以前のアーミュラなのかは私もよくわかんない。ゼーファスも喜んでいいのかどうかってことで、うって出れないんだろう。それよりも……である。


「あの方向は……」


 始祖の龍が向かってる先。それも他を一切見ずに向かってる場所がある。なにせ始祖の龍が本当にただの破壊の権化なら手近なところから壊していくんじゃないだろうか? 始祖の龍が目覚めてた昔と違ってこの宇宙はかなり成熟してる。壊すものなんてのは沢山あるのだ。

 でもそれらを無視して、始祖の龍はある場所を目指してるように思える。それは……


「アーミュラの宇宙かな?」


 進路的にそんな気がする。そして実際、それはあってた。けど、その在り様は……アーミュラが管理してた時とは様変わりしてると言っていい。アーミュラは秩序と調和をもって、宇宙を管理してた。でもそんな豊かだった宇宙に今あるのは破壊の跡だけだ。

 これは誰もでもわかる。許されないなって。

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