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久しぶりのアンティカの操作。でも案外体は覚えてるみたい。私は向かってきてた化け物をアンティカで殴り飛ばして会場から大きい本体を追い出した。
そして周囲に展開してたビット。それの操作方法とか確認しつつ、更にはこのゼロに積んである装備を確認してる。確認することがいっぱいだ。
「凄い、私がいたころの7倍くらいの出力出るじゃん。それに色々……というよりも全部アップグレードされてる」
はっきり言ってこれはあの時のゼロ……と私は思ったけど、うん……違うかもしれない。だって本当にめっちゃすごくなってる。一体向こうでは何世代経ったのか? と思うほどの進化。なんかビットの操作とか脳波を読み取ってくれるから、そこまで複雑な命令はいらないらしい。
ある程度の自律的な行動ができるようだ。それにその性能もなかなかに凄い。本体から切り離されて行動できるのに攻撃に防御、更には回復まで周囲に提供できる。
この世界には魔法がないが、アンティカは向こうの世界の力をため込んでるから色々と使えるみたいだね。でもこの世界の魔力というかマナを使うにはまだまだ解析が足りない。
この戦いの中でそれが出来るようになると楽観的に考えるべきじゃない。今のエネルギーでなんでなんとか……
「ってこれ……『ネジュールバーン11号』って、遊びすぎでは?」
多分これはネジマキ博士がなんかかかわってるんだろう……と私はおもった。まあそれはいい。問題はその性能だ。いや、問題ではないし、ありがたいが……なんかエネルギー表記無限……なんですけど? とんでもないもの作ってるじゃん。でも……ありがたい。流石にビットたちにはちゃんとエネルギー表示がある。
でも本体であるゼロに戻ってくればそのエネルギーを補充して再び展開できるみたい。そして本体であるゼロはエネルギー無限。ようは永遠と稼働できるみたい。
「ありがとうございますネジマキ博士!」
私はそういってけが人を助けつつ、空に現れた侵略者たちと戦いを繰り広げる。片手には剣を持ち、片手には銃を持つ。二つを上手く使いながら遠近両方に対応する。
でも……こいつら強い。おかしいな。ここは新たな機体で無双する場面じゃない? 空からやってくる化け物たち……強すぎるよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?




