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『無茶をいう。派手ではなく、中のアーミュラ神も無事に目立たずに一つの宇宙を消す方法とな?』
あきれられた。まあ確かに無茶を言ってるのはわかる。こうやって自分の発言を改めて言われるとそんなの「無理」といわれてもしかたない。いくら私達が神といっても……なかなかこれは厳しいだろう。
どれも一つ一つならできない事はない。宇宙を消すことも、アーミュラを助けることも……でも全てをおもいどおりにすることは難しい。そういう事だろう。
「流石に無理か……」
いくらなんでも……ね。そう思ってた。私は神で、そして始祖だけど、こればっかりは派手にいくしかないか。派手にやるのなら簡単だしね。派手にやるのなら、多ただ力を集めてぶつけるだけでいい。事前にアーミュラを助けないといけないが……まあどうにかなるだろう。
『いやいや、誰が策がないといった?』
「え? あるの?」
まさかの返答だ。流石に無理か……と思ってたけど、どうやらズラララバライトにはこの難題をどうにかする策があるようだ。流石に古龍。色々な知識があるんだろう。てかそれならもったいぶるなよ……
『ホワイトホールを静かに処理する方法はある。じゃが、問題はアーミュラ神の方じゃ。向こうの始祖がおるというのなら……下手な事をすると本体が起きるぞ』
それは不味いな。どう不味いかというと、現宇宙の終わりを私達が早めることになってしまう。実際今でもいつ目覚めるか……なんてのはわからない状態だ。だからこれがきっかけ……なんて言えないとは思う。誰にもばらすつもりもないしさ。
けど、それでもしも本当に滅んだら……まあちょっと心に刺さるというか? そんなのはあるかもしれない。
「そもそもあの始祖は何なのよ。まあ始祖だから己の宇宙では自由自在だとは思うけどね」
私も始祖だからね。そこら辺はわかる。でも今のホワイトホールにいる始祖が何なのかはよくわかんない。
『それは我はなんとも……だが始祖に常識を問うても意味などない。そうであろろう?』
なんか私を観ながらいうのやめてくれない? その感じだと私も常識ないみたいに言われてるよう感じなんだけど!?




