表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2234/2419

&299

「にわかには信じられない……」

「そうだね。その気持もわかる。私だってなんで私に? って感じだしね。でも事実だよ。だってその体の中に入れた力……それは新生宇宙の方の私の力、だからね」


 そう言われて私は再び自身の中に入れられた力を感じる。それはほんのちょっとなんだけど、今でも私の中で存在感を示してる。塗りつぶせない、不思議な力。

 本来なら、こんな小さな力を塗りつぶして消し去るなんてのは簡単なことだ。けど、この力はどんなに小さくても、消すことができない。それがどうしてか? と思ってたけど、もしも本当にこれが全く違う宇宙の力……とするなら、そういうことも起こり得るのかもしれない。

 けど、まったく違う宇宙の力がどういうものなのか……実際神であってもわからないことは多い。なのでいくらラーゼちゃんにいわれても「そうなんだ」――と簡単に納得できることじゃない。


「いつもの私を倒すなんてアーミュラなら簡単じゃない? それがこうやってできてないし、今までの私の力とは全く違う。だから別人と思ったんじゃないのかな?」

「それはそうね」


 実際、私の知ってるラーゼちゃんの力と今私の背後にいるラーゼちゃんの力は違う。さっきの発言の通り、だから私は別人だと思った。でもまったく違う力を宿す神がいないか? といえば、珍しいがいるにはいる。本当に珍しいけどね。

 けどそれでも、宇宙が違う力を宿す……というのではない。自身の内に別種類の力を宿す……みたいな感じだ。つまりは別種の力だけど、それはその神の力で有るのは間違いないし、この宇宙内での力だ。

 だから塗りつぶせない……なんてことはない。けどこのラーゼちゃんの力はどうあがいても塗りつぶせない。それが決定的な違い。別宇宙……その新生宇宙の力だから、全く違うからできないと言われればそうなのか……と納得するしかない。


「もしも……もしもラーゼちゃんのいうことがすべて正しくて、その新生宇宙が有るのだとしたら、今の貴女は……始祖ということ?」

「そうだよ」


 あっけらかんにそういうラーゼちゃん。もしかしたら始祖だから私の攻撃が通ってない? ゼーファス様も始祖には私達の攻撃は通らないといってた。だからそれをなすために必要なのが始祖を落とすこと。つまりはパートナーを作ることだ。

 いや、パートナーを作るのは実際、落ちるよりも上がるはずのことだ。けど、始祖はその特性上? なんか落ちることになるみたい。この宇宙の始祖の龍も攻撃が効かないなら、新生宇宙の始祖となったラーゼちゃんにも攻撃が通らないのは道理なのかもしれない。


「どう? 少しは私側につくきになった?」


 新生宇宙に始祖……確かにそのワードは魅力的だ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ