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&267

「お前……本当に……」

「ほら、行くわよ」


 私は驚いてるドラグの腕をとる。人間形態に戻っててくれてよかった。流石に竜の状態だと……なんか重そうだし? 実際私の転移に重さとかは関係なさそうだし、大きさもそうだ。でも転移は普通はデリケートな魔法の筈。私はなんかなんとなくやってるが私が知ってる転移魔法というのはそれこそ実現できないような……獣人には絶対にできないような魔法だったはずだ。けど今は……


(なんだ簡単じゃん)


 ――である。私は一瞬で再び新生宇宙へとやってくる。


「どう?」


 もちろんちゃんとドラグもいる。実際私には簡単なこと過ぎて、そんなに驚くこと? と思うが、ズラララバライト様はかなり驚いてる。


『お、おおおお、ここまでとは……』


 とか言ってる。それに対してラーゼはドラグを見てた。そんなラーゼにドラグは嬉しそうに近づこうとする。


「ラーゼ様!」


 それも仕方ない。だってドラグはここにはこれなかった。うん? これなかった? なんで? ラーゼが連れてこようと思えばこれたはずだ。けど、連れてきてなかった。それはなぜか……こさの新生宇宙は今迄いた宇宙とは全く違う。私は神だし、すぐにそういえばズラララバライト様が魂を分けてくれた。ズラララバライト様は既にこの新生宇宙の命となってる。この宇宙で初めて生まれた命といっても過言じゃない。その命が半分私には入ってる訳だ。

 けど……ドラグは違う。純度100%で現宇宙の存在だ。いや、そうなのか? なんかラーゼと強いつながりがあれば、ここへの耐性とか……


「がはっ!? ヴっ……ぐっ……あ」


 急に苦しみだすドラグ。さらには、なんかどんどんとその体が膨張してるような? いやような――だじゃない。目を離した、瞬きした次の瞬間には風船のように膨らんでる。これはやばいのでは? 


「なるほど……」


 なんかめっちゃ冷静にラーゼはそんな事を言ってるが、なるほど――ではないだろう。どう考えてもその反応は違う。私よりもあんたの方がもっと焦らないといけない立場じゃない? だってドラグは大切な存在でしょう。なのに……その反応ってちょっとあんまりだ。そう思ってると、ラーゼはドラグに近づく。膨らんで風船のように膨らんで今にも爆発しそうなドラグの顔の部分をそっと手で包んで、優しくラーゼはこういった。


「大丈夫。私を信じなさい」


 すると次の瞬間だ。この宇宙に強い風が吹きふさぶ。それはどんどんと巻かれていき、トルネード……いやドラグを中心の銀河の渦のようになってた。

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