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『うぐぐ、ぐああああああああ!!』


 何やら苦しみだしたズラララバライト。するとその体が光りだして、体をひっくり返して苦しみだしてる。じたばたしてると、表面の鱗が敷き詰められてる表側と違って、まだ少しは柔らかなお腹側のちょっと上に光が集まってくる。

 それはまるでズラララバライトの光が集まってるようにみえる。そして、とても綺麗な……綺麗だけど、もの凄い高密度のエネルギー結晶みたいなのができた。

 加工してアクセサリーにしたら私にとても似合いそうだ。深い紫色をしてて、とても綺麗だ。その奥にはキラキラとしたきらめきが見えるしね。ずっと見てたいような……不思議な魅力がある結晶。


『これを……授けよう』

「え? ズルい。私には?」

『これはドラゴンハート。我の魂を切り分けたものだ』

「そんな……そんな貴重な物……」

「ねえ、私には?」


 なんかその『ドラゴンハート』? なる物をズラララバライトはウサギっ子に渡そうとしてる。別にそれはいいよ。それはいいけど、他の女がいる前でこれ見よがしにプレゼントを贈るとかいい度胸をしてる。

 二人いる中の一人にだけプレゼントを贈るなんて、そんな奴は自殺志望者と認定していいんだよね? それに相手はウサギっ子って……まさかズラララバライトもウサギっ子を狙ってたとはね。盲点だったよ。私にだけしか興味なさそうな顔してたくせに……


「ねえねえ! ねえねえ!」


 私はドラゴンハートを出したせいなのか、ゼェハァとしてるズラララバライトを揺らす。いや揺れないけどね。私より全然大きいし。でも気持ち揺らしてるわけだよ。

 けど二人とも私の事無視である。


「魂を分け与えるなんて……そんな事して大丈夫なんですか? それに……」


 ちらっとウサギっ子が私を見る。その視線が物語ってる。


(ラーゼじゃなくて私でいいの?)


 とね。いや、ほんとそれな。まずは私に与えなさいよ。勿論、なんの意味もなくズラララバライトはそんなことはしないだろう。だからきっと理由はあるんだろうけど……私も何かほしいよう。


『始祖であるラーゼに眷属の我が何を与えることができる? その気になればこいつはそれこそなんでもできる。そこに制限はない』


 え? 私ってそれほど凄かったんだ。えへへーいや~私ってすごくてごめん。まあそれなら、ドラゴンハートなんて、ウサギっ子に譲ってもいいかもね。うんうん。

 なんか白い目で二人が見てる気がするが、まあ凄いから、私。全然平気だ。

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