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「ねえウサギっこ、どうやってに来たの?」
それは私もそしてズラララバライトだって知りたい一番の興味。なにせ、ここは新生宇宙。一筋縄では絶対にこれない場所だ。だってもしもこんな気軽にだよ? こんなウサギっこが来れたみたいに、この新生宇宙に来れるとなるとなにが起きるのか?
それは簡単だ。皆がこの新生宇宙へと殺到することになる。いや、殺到はないかもしれないが、目ざとい奴からきっとやってくることになる。
だってだ。現宇宙は今の所崩壊が確定してるといって言い。なぜならば、始祖の龍が今やいつ目覚めてもおかしくないからだ。そうなると、ね。誰にもあれはきっととめられない。ゼーファスが止めようとしてるが、それも不確実だ。
けどそれでもなんとかしようとしてるゼーファスに付き従う奴らがいるのはどこにも逃げ場がないからだよね。勿論、自分たちの宇宙を手放すのは惜しいとか、愛着があるとか……そんなのもあるとは思う。けど一番は逃げ場がないから……だ。
でもここはそんな袋小路の出口といっていい。だってここなら始祖の龍の影響なんてのはない。だって宇宙が根本的に違う。もしも今いる宇宙を一つの大皿の上……と例えるなら、この新生宇宙は皿事態が違うのだ。
でもだからこそ普通の手段ではこれない。そもそもここの場所なんてのは感知さえできない筈だ。それは古龍であるズラララバライトだって同じだった。
だってそれが出来るのなら、その力を保持したまま自爆なんてせずにこっちに来たらよかったのだ。でもできなかった。やりようもなかった。だからこそ、自爆して魂を私が引っこ抜いだのだ。要はそれくらいやらないと、皿の違いは乗り越えられない……物の筈。
でもなぜか、神としては新米である筈のウサギっこがやってきたしまってる。これの事を聞かないで放置なんてできる訳ないじゃん。それにそれが出来るのなら、
こっちに移動させたい星とか命とか? もっと楽にできそうだしね。
「どうやってって……私はあんたの痕跡をおってきただけよ」
あっけらかんと、まるでなんでもないようにウサギっこはそういった。いやいや、そんなわけないでしょ!? もっとこう、なにかあるんじゃないの?
「わかってる? ここに来るのってそんな簡単じゃないからね?」
私は子供に言い聞かせるように優しくウサギっこにそういうよ。




