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 結局のところ、私はウサギっこに甘々で、聖杯までもつなげてしまった。これで無限のエネルギーを無尽蔵に使えてしまうわけだが、でも大丈夫。確かに使えるエネルギーは無尽蔵だが、その身に宿せる、蓄えられる力には限界というか、上限がある。なぜなら……思い出してみてほしい。どうして宇宙がこんな事態になってるのかを。それは私がこれ以上この体に聖杯のエネルギーを受け入れることが出来なくなったからだ。そのエネルギーを外に流し始めたから、辺境で戦いが勃発した。いつも飢えてる野良の竜どもが突如流れてきた極上のエネルギーに群がったのである。

 そしてそんなエネルギーを取り合って竜と竜がぶつかり合って、その余波をそこらの宇宙が受けて、そしたら神が出張ってきて……という悪循環の出来上がりで今の宇宙の至る所での戦いは始まった。そしてそれと呼応するように中央の宇宙での事態も進んだ。まあそれには大きく私たちだけではなく、カサノヴァ神の陣営もかかわってる気がするけど……奴らはヴァラヴァレレイドがつぶしてくれるでしょう。それに中央の事はいずれ同じように……なってたのかはわからないが、そういずれはこうなってた。


 だってもう中央を古龍だけで抑えるのは限界だった。だからこそズラララバライトも今、動いたのだ。この大きな波紋になってしまった流れ。そこにさらに一石を投じることになるのか……それともただの一神として終わるのかはウサギっ子しだい。てかなにやってる? なんかとても集中してるようにと見えるけど。


「無限の力だ! うらあああああああああああああああああああ!!」


 とか超ハイになるかもとかおもってたけど、とてもウサギっ子は冷静た。


「ねえ、あんたと私は繋がってるのよね? 魂で?」

『そうね。私たちは主従関係にあるからね』


 そういったけど、それは実際ウサギっ子が神になる前のような? だって今やウサギっ子も神である。もちろんだけど派閥とかあるのなら、神同士でも顎で使われるやつとかいるだろう。でもその契約とかは普通のそれこそこっちが絶対有利的な契約には神同士ではできないよう? だって普通はそれこそ眷属とかは自身の魂を分けたり、それこそ自分が管理してる宇宙の中で芽がある奴に力を与えて眷属にしたりするわけだ。自身の宇宙の中の生命体の命なんて神が握ってるのは当然だ。

 だからこそ、そういう眷属的な契約は神の方か圧倒的に有利なことになってる。力を与えるだから従え――みたいな感じである。ウサギっ子も私の宇宙の生命体だから無理矢理に眷属に出来てたわけだ。いくらウサギっ子が嫌がろうとも、神である私には逆らうなんて事は出来なかった。けど、今やウサギっ子も神である。私たちの繋がりは今や……


(なーんてね。私がウサギっ子を簡単に手ばなすような事をするわけないよね。一応楔は打ってるもんね。後はもう一回こっちに有利な感じでウサギっ子に承諾させれば……)


 私はそんな風に考えてた。でもその時、やけに近くで……それこそ耳の穴に空気を送り込まれるみたいな感じで声が聞こえてた。


「やっぱり……あんたとのつながり……いえ、因縁って厄介よね」

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