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空間とはなにか……と言われると私はそれを説明できる言語をもちあわせてない。だって感覚だからだ。とりあえず力をたくさん持ち合わせると、空間というものに干渉できるようになる。
なにかそこにある「それ」を感じれるようになるというか? 神ともなると、時間にも空間にも縛られないものだ。まあだからって簡単に空間を超えられるか? といえばそれは別問題だ。
自身の宇宙内なら、結構自由自在ではある。でも空間にも上限はある。あまりにも空間を弄りすぎると、直感で「これ以上はやばいかも」的なのが来る。危機感かもしれない。
あまりにも空間を弄りすぎるとそれに隣接してる安定してる空間までも不安定になる。そして空間崩壊を起こして宇宙が消滅する……というのが過去にあったあったらしい。
いやそれは誤解だね。ズラララバライトが言うには空間崩壊は時間も巻き込むから、崩壊はずっと続いてる……というらしい。だから今もその空間崩壊は起きてるみたいだ。
でもそこから広がってないから、その部分には誰も近づかなくなってる……というのがこの現宇宙ではあったということだ。つまりは空間は安易にいじったりしたらやばいということである。
実際神になら空間をいじらなくても便利な移動手段はいくらでもある。けど……
『うさぎっ子はごく自然に空間を捉えてるね』
あまりにも自然すぎて遠くに……いや物理的じゃなくそれこそ空間的にといって正しいのかわからないが別宇宙にいる私にはうさぎっ子が干渉してる空間のブレ? みたいなのを感じることはできない。
だいたい空間に干渉するということはそれなりに多大な力が必要だ。多大な力を使うということはそれだけ影響は大きく出るわけで……ならばその起こりというか空間に干渉する時とかわかりやすく出るものだ。
勿論熟練な神ともなると誤魔化すすべをもってるだろう。けどそれはきっとうさぎっ子には当てはまらない。だってうさぎっ子は今まさに神になったのだ。流石にそんな技は無いはずだ。
もしも星にいたと時に空間魔法とかを使ってた……とかならまだわかるけど……そんな記憶は私にもない。そもそも獣人はマナはそこまで多くなかったから、肉体特化だったしね。けど最終的にはうさぎっ子も勿論肉体だけで戦ってたわけじゃなかったけど……
でもそれでも……である。むしろ今のうさぎっ子はあまりにも自然に空間を掌握してるせいで、それに気づいてない節まである。
「うぬおおおおおおおおお舐めなるなああああああ!!」
一気にその肉体の筋肉が膨張する。赤くなるかと思ったら、肉体がレインボーに光るサバ折り神。とことん予想を斜めに裏切る神である。そしてその体から無数の輪っかが放たれた。でもそれもごく自然にうさぎっ子はよけた。いや避ける動作してないけど避けてる。
きっと一瞬別空間に入ってるんだと思う。それで攻撃がやってきてる空間から逃げて戻ってきてるんだろう。でも確証はない。だってあまりにもそれが自然だから普通に歩いてるだけのように見えるんだもん。




