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『これが神の力……これが神の力の使い方……』


 サバ折り神をボッコボコにしながらそんなことをうさぎっ子は思ってた。顔は自然とニヤけてくる。けどそこは長年主に仕えてたうさぎっ子である。顔には出さないように心がけてる。

 けど長年の付き合いがあればそれでもわかるというものだ。いや、これは愛? 故に? というやつかもしれない。私がずっとうさぎっ子を思い続けてようやく手に入れて愛でてるからこそ……私はうさぎっ子の微妙で些細な変化だって見逃さない。

 喜んでほしいものだ。私がここまで執着するものなんてないよ? 大体はすぐに飽きたりするものだ。私は飽き性だからね。それに大体手に入らないものなんてなかったし。

 でもうさぎっ子は手に入ってからもなかなかに反抗的だった。それでも私は可愛がってた。これもまさに愛ゆえに……である。神の力を開放して、更には神の力の使い方を理解したうさぎっ子はサバ折り神を圧倒してる。


 そこに神となってからの期間の差……なんてのは感じれない。元々身体能力的にはうさぎっ子は高かかった。うさぎの獣人だし、その素早さは目を見張るものが元々あった。

 けどまあ神の肉体は物体ではない。前の身体の特長が強化されてる……となるのもまた、前の肉体に引っ張られてるからである。それは神の力の使い方としてはちがくない? と思うだろう。実際それじゃあ、違う。

 ゾーンには入れない。いやそれは私の持論では在るけどね。けど今のうさぎっ子には私は満足してる。それは私がうさぎっ子を愛してるゆえに評価が甘いから……と思うかもしれないが、そうじゃない。

 確かに私はうさぎっ子には甘々である。それは認めよう。だってうさぎっ子は可愛いんだからしかたない。


【かわいいは最強】


 これが私の宇宙での一番上にある【真理】とも言える鉄則だ。だからうさぎっ子には贔屓目になってしまうのはいなめない。私の好みドストライクなんだからしょうがないだろう。

 けど違うんだ。ちゃんと聞いてほしい。私は今回は甘めに採点してない。確かにうさぎっ子は今もめっちゃ肉弾戦を好んで仕掛けてる。縦横無尽にサバ折り神をボッコボコのベッコベコにしてる。


 でもあればスピードじゃない。うさぎっ子は神のエネルギーを大量放出して自身の領域を作った。そしてそこにサバ折り神は捕えられてる。そうなると何が起こるのか。

 それは自身の領域なんだからすべてを感じることができる。サバ折り神の次の行動までもうさぎっ子は見えてるだろう。そして自身の空間何だからなんだってできる。

 現れては消えてを繰り替えしてる。そして現れる時は決まって優雅だ。羽衣がふわりとまずは現れる。そしていつの間にか現れたうさぎっ子にサバ折り神は殴られるか蹴られるかする。


 そこには慣性なんてのはない。神はそもそも法則を作る側で縛られる側ではないが、つまり何が言いたいのかというと、うさぎっ子はすでにごく自然に空間を超越してるのだ。


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