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&241

 しまったかもしれない……光り輝いてたうさぎっ子の光が収まっていった。そして現れたうさぎっ子はなんか変わってた。それは想定内ではあった。だって膨大なエネルギーを注ぎ込んだ。

 実際今までのうさぎっ子ではこれだけのエネルギーを受け入れるのは難しかったかもしれない。けどうさぎっ子も神との色々というか?

 私の宇宙に戻って来るまでに色々と……そう「色々」とあったのだ。なのでどうやら「器」は完成してたようだ。うさぎっ子も成長してたんだなって私はホロロとしてしまうよ。


 なんかウサギ耳が長く立派になって、おしりのモフモフの尻尾もかなり大きくなった。溢れ出る力で服を再構築したのか、羽衣にゆるふわの服は神らしくなった。

 そう……なんか……いやなんと、うさぎっ子が「神」へと昇格してしまった。こんな簡単に……とか思ったけど、私も結構簡単になったな。だって最初は私もアクトパラスとゼンマイの力を受け入れて神になったからね。

 それはもう脱却してるけど、つまりはうさぎっ子も初期の私と同じような経緯で神になった……ということだろう。


「これが神……今ならなんでもできそうな気がするわ」


 自身の姿を見ながら、うさぎっ子はそういってる。体を見るために腕を上げたり、左右に体を揺らしたり……かわいい。てかかなり美人度がましてる。美しい。まあ私には勝てないけどね。

 けど力も溢れてるからか輝いて見える。それも容姿にプラスに働いてるよね。

やっぱり暗雲としてる美人よりも、キラキラとしてる方がよく見えるのは当然だ。


『まさか神にまでなるとはね』

「今ならあんたをころせ……」


 なんか物騒なことを言いそうになるうさぎっ子。確かにそれだけの力を得たのなら、考えちゃうだろう。でも……最後まで口にすることはなかった。


「まずはあの神を追い出す。それが最優先」


 どうやら私を殺すというのは今は後回しにしてくれるみたいだ。うんうん、優先順位は大切だよね。とりあえずやっぱりまだ私は新生宇宙から出ないようにしよう。

 下手に出たらうさぎっ子に殺されるかもしれないからね。

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