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「かっかっか! 緩い! 緩いな! かぁーかっかっか!!」


 そいつは変な見た目の神だった。人の様な体をしてるはずなのに、アンモナイトみたいにくるっとなってるからだ。その顔はなんか豚というかなんとかいうかをつぶしたような……平べったい顔をしてた。それに殻もあるわけじゃない。その肌は肌色に所々斑点がまじってる。

 実際よく見たら、人体を背中からくの時に折って丸めてるような……そんな感じにみえる。ひらひらと揺れてる布はあいつのふんどしのようだし……大きく広げた翼はよく見たら人の腕の形をしてる。でもその見た目が人……とはかけ離れてるからぱっと見ではあれを人型とは認識できない……という感じだ。それになんかデカいし。ウサギっこではそのサイズ感の違いで全く相手になってない。


 ドラグは竜なだけあって、そのサイズをある程度自由に変えることが出来る。なのでちゃんと有効打を打てるサイズになってる。やっぱりもうちょっとウサギっこにも力を分けてた方がよかったかもしれないが……でもあの子、私の寝首をかく気満々だからね。普通にそれが絶対にできない力の差があるから、何をウサギっこがやっても「かわいい」で済ませられるのだ。なにせウサギっこの行動が私の致命傷になることはないからだ。

 もしも本当にウサギっこに殺されるかもしれなかったら、ウサギっこを傍に置いてなんていられない。


 大人と子供……いや、子供でも武器を使えば大人を殺すことは出来るだろう。そんな差じゃない。私とウサギっこはね。もしもウサギっ子がその全ての存在をかけて攻撃してきたとしても、今のところは私を殺すなんてのは不可能だ。それだけの『差』がある。でもその差を埋めるとなると、冗談ですまなくなるからね。とりあえずはドラグに頑張ってもらおう。あいつの力も無限と言って差し支えない。なにせ聖杯によって常に力は満ちてるからね。実際生まれたての竜? であるドラグがどれだけ中位の神に通用するのか……それはちょっと知っておきたい。

 

「それなりに相手を出来ればいいんだけど……」


 そもそもが神にとって竜は天敵だ。竜でも下位の神は大抵苦戦するのが普通らしい。だから安全に竜を対峙するとなると中位の神に頼んでチームを組んだりするのがいいとアーミュラは言ってた。それだけ竜とは強いはず。龍の方になると中位の神でも半端な奴では勝てないらしいし。大体龍の相手を出来るのはもう上位くらいみたいだからね。

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