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簡単に説明すると、私の宇宙の大切な星とかそこに住む人達……命を私の新生宇宙に移行させるっていうね。そういう作戦……計画である。そもそも私が全く新しい宇宙を持ってしまったんだから、間借りしてるような宇宙にこだわる必要はない。
できるなら、私の物は全部こっちに移行した方が都合がいい。だって私の宇宙の方ができることは多いからね。自由自在といって言い。まあまだ宇宙ともいえない虚数空間でしかないが、龍は生まれたし、次は星をつくり、命を生み出して輪廻を回せば、一応宇宙の体裁はつくとおもってる。
この時、全てを無から生み出すのは骨が折れる。というかわからない。きっと方法はあるんだろう。でも私にはどうしたらいいのかわからないから、龍を生み出すとき、私は現宇宙からズラララバライトを引っ張ってきたのだ。
ズラララバライトという設計図を手にして、命という核を現宇宙から引き抜いてズラララバライトをつくった。それと同じような事を今度は星でやろうということだ。
けど問題はもちろんある。ズラララバライトはたったの一個だった。無数の魂のたったの一つ。まあそれでも龍……それも最上位の古龍の魂ともなると、特別だったと思う。無数の魂よりも全然価値が高いだろう。けどそれでも一個は一個。気づかれずに引き抜くくらいは……ね。
なんとかできた。けど、星……ともなるとその星だけで一体いくつの『命』があるのか。命は何も知的な生命体だけではない。
命とは世界全てにあるといっていい。それを星単位でいくつも……私の宇宙は辺境でそこまで重要な位置を占めてる訳でもない。てか全然重要でもなんでもないし、星の数だって普通の神が納めてる星よりも全然少ないだろう。
でもそれでも数えられないくらいの命がある。だから実際、色々と考えてはいた。最初はそれこそ、星をどうやって新生宇宙に丸ごと移動するか？ という方法。だって星って丸いじゃん？ ある意味で動かしやすそうだなって……普通の生命はそんなことを思うはずはないだろうが、神ともなるとそんなことも思うのだ。
でもやっぱりその全ての命をこの宇宙の輪廻から引き抜くというのは……なにが起きるのかわからない……というのかある。だからやっぱり知的生命体だけにする……という案もある。
つまりはまずは新生宇宙で星を作るのだ。それも現宇宙にある知的生命体が住んでるのとまったく同じ星である。それを用意する。私は神は神でも始祖である。できそうな気がする。まあまだ星一つもないけど……でもきっとできる。それなら移動させるのは知的生命体だけになるから、輪廻から略奪する数だって飛躍的に少なくなる。
それなら行けそうな？ 気がする。問題はまだ星の用意なんてないってことだ。ならばやっぱり星事移動するしかないか？ 既に戦闘は始まってるようだし……やるとしたらぶっつけ本番になる。
けどやらないと私の知り合いたちもこの宇宙の戦いに巻き込まれて死ぬことになってしまう。それは……ね。ちょっと理不尽だよ。
