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&227

「しょうがないか……」


 私はそういって極小の領域を作り出す。本当ならこんなのは効率が悪いからやりたくないが……ローレン神達の領域を書き替えるのは今の所無理だからしょうがない。私は自身の体に沿うように極小の領域を作る。大体自身の周囲360度に広げていくのが領域だ。

 でも、今はそれは出来ない。なにせやっぱり大きくするにつれて雑になる。管理は甘くなるものだからね。けどだからって極小の領域というのは難易度が跳ね上がる。大体自身を中心に円形に広げて、そこに巻き込んでいくのが領域だからね。

 こんな誰も巻き込まない領域にはそこまで意味はないんだよね。だって領域の本質は圧倒的に自身が有利な状況を作り出す……というものだ。


 それには勿論だけど敵である相手を巻き込む必要がある。けど極小の領域ではもちろん相手をまきこむなんてできない。だからこれにははっきり言って一つの事しか意味はない。

 その一つ……つまりそれは中和だ。ただただ相手の領域に囚われる。それだけで囚われてる側は不利なんだ。ならば私は自分の領域の中に逃げ込む……それが一番だ。

 もちろん向こうは数百という神が中核を代わる代わる変えて領域を維持してるわけで、その密度は圧倒的に向こうが上だ。私は上位の神だけど、私の得意なのはそこら辺にはないし……でも上位の神としての矜持として、一応全てはハイレベルな方だとは思ってる。

 なのでこういう対策だって出来てるわけだからね。これが中途半端な神では、自身の周囲にだけ領域を展開しても維持できずにそのローレン神達の領域に塗りつぶされるだけになるだろう。

 この極小の領域を維持してるだけでも、私だってかなりの技量を誇ってるという事。なにせ数百にたった一人で対抗してるわけだからね。まあけどこれが限界なのも事実。でもデバフを食らわなくなっただけまだマシになった。やっぱり相手の領域は居心地から悪いから。


「相変わらず小細工だけは得意なようだな」


 ローレン神の声が届く。私はすぐにヤバッ――とおもった。なにせ……あいつの力が高まってるのが分かったからだ。それにこの領域も何やら……そう、何やら変化してる。


 次の瞬間、ローレン神の力が炸裂する。それは全てを薙ぎ払う青い彗星の様な一撃。一撃なはずなのに点じゃなく面で向かってくる。なるほどこれに耐えるためる領域に柔軟性を持たせたわけか。

 私はそんな分析をしつつ、どうやって切り抜けるかそれを考える。

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