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&196

『すまないな。我はそこには行けない。なにせ鍵をもらってないからな』

「貴方だれ?」

『どうした?』


 私の反応に、ズラララバライトが懸念した声を送ってくる。私はそれを手で制する。ちょっとまっててね……とね。だって別にここに居ないのなら、なにか出来ることもないだろう。だれかはわからないが、とりあえず話すくらいしても良い。

 だって私は安全だからね。それに……敵意とかは別に感じないし。でもこんな不躾に私に話しかけて来るやつなんて心当たりがない。こう見えて私は神だし……それに……だ。

 今私は新生宇宙にいるわけで、そして私が全く新しい宇宙を創造したと知るものは少ない。なのにこいつはそんな私にこうやって喋りかけて来てるのだ。てかどうやって? 宇宙違うのに……念話ならとりあえず距離とかは関係はない。でもそれは同宇宙ならば……だ。現宇宙であるあっち側なら、わかる。こうやって不躾に話しかけてくるって事もできなくはない。

 やるやつは少ないだろうけどね。だって明らかに礼儀から外れてるからね。現宇宙の方でもやれるけど、大抵はやらない事……だ。そしてここ……新生宇宙でならそれはやれないはずだ。

 だって宇宙が全く違う。距離とかの問題じゃない。存在が違うんだからどうあっても通せないはず。私とズラララバライトならできる。なにせズラララバライトはこっちの新生宇宙で生まれたからだ。

 そして天才たちや私の眷属、それにうさぎっ子やドラグ、ヴァラヴァレレイドはちゃんと此方と向こうをつなげるようなチャンネルを作ってるから問題なく会話はできる。

 まあ天才たちはそれ用の機材を作ってくれたわけだけど……なにせ彼らは別の神の眷属だからね。私が勝手につながることはできない。でも彼らが創る発明品でなら、問題はない。


 つまりはここにいる私と会話をできるやつというのはとても限られてるのだ。その中に当然こいつはいない。でも会話を向こうから繋げてきたようなやつを放置なんてできないじゃん。

 だって少なくともこいつはそれだけの力があるということだ。ただ放置なんてできない。


『我はルドルヴルヴ。そういえばわかるかな? そこにズラララバライトもいるのだろう?』


 ルドルヴルヴ……それは向こうの始祖を封印するために自身をも封印した古龍。そしてその封印をズラララバライトが破壊した。そいつが私に……てか封印されてたんだよ? そしてその時に向こう側のズラララバライトは死んだ。

 なのに、なのになんでこいつは私に接触してきてるの? わけがわからないよ。

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