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『せっかく育てても、あれには関係ない。ある程度になったら必ずくらいにくる。そしてあれに逆らうことは我らにはできなかった。なにせ始祖は宇宙の頂点だ。あれによって全ての物は生み出される』

「じゃあどうやって封印したわけ?」


 そこだよね。まあ実際そこはかなり疑問ではあった。けどなんとなく古龍達はめっちゃすごい力をもってる。それはわかってたからなんとかしたんだろう――くらいの感じで深くは考えてなかったわけだけど……こうやって始祖となってみたらわかる事もある。

 全能感言うのか? いや、私の場合は絶望感もあるけどね。全能感と絶望感が同居してるなんて矛盾してると思うだろう。けどそうなのだからしかたない。私はこの新生宇宙に居たら何でもできるきがする。てかここに居たら何にも負ける気がしないというのが正しいかもしれない。

 けどね。私は何もできてない。それはこの新生宇宙に対してだ。もっとさっさと新生宇宙を育てたいわけだけど、私には何をどうすればいいのかがわかんないからね。

 だからこそここに居たら私は頂点にいる……という全能感を感じると同時に、こんな何もないところで威張ってるのがお山の大将的で絶望感も同時に味わう……というわけだ。


『そこでルドルヴルヴだ』

「ああ、なんか封印されてた古龍だっけ?」


 そこであのルドルヴルヴとかいう古龍がでてくるのか。つまりは始祖を封印できたのもそのルドルヴルヴとかいう古龍のおかげってことなんだ。じゃあやっぱりまずいね。

 なにせそのルドルヴルヴの封印は既に解かれてしまった。まあ解けたというか、壊したが正しいが。向こうの宇宙にとってはズラララバライトは最悪の置き土産をおいて言ったことになるよね。

 下手に向こうの古龍達にズラララバライトが復活してるなんて知られたら宇宙の隔たりを超えても報復に来そうだね。始祖でも無い限りそう簡単に宇宙の……それこそ全く違う別宇宙の隔たりは超える事はできないはずだけど、古龍ともなればなんかできてしまいそうでは在る。

 なにせ今のズラララバライトなんかよりも百倍? 千倍? いや100万倍は強いだろうし。それだけの力があれば多少の無茶だってできるだろうからね。


『ルドルヴルヴが宇宙のルールを一部書き換えた。だからこそ、我らはなんとか始祖の龍を封印することができた。ルドルヴルヴという兄弟を犠牲にな』


 宇宙のルールを書き換える? そんなのは始祖しかできないはず。そこを可能にするとは、ルドルヴルヴはすごいやつだったんだろう。


「一体どうやってそんな事……」

『はははは、それは気合ですよ気合!!』


 なんか頭にそんなズラララバライトではない、別の声か響いてきた。私は思わず周囲を見回したよ。

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