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Σ48

 サナハイムで休暇を満喫してたら、働けと急かされた。まだアンティカはフレームが修復しきってないのに、どうすれと? ただの歩兵としてなら、私達なんてそんな数百人分の働きなんてできないよ。一応アトラスあるけど……あれは強化外骨格だからね。アンティカの様に超パワーアップのチート級兵器ではない。あくまで人種を獣人並みに動けるようにするくらいの代物だ。

 

 それなのに戦場に行けと? けど私たちは軍人。上からの命令は絶対なのだ。ダンプに乗って私たちは移動してる。領もすでに別のところに入って。ここはラーゼが発展させた所とは違う。街道なんてボロボロだし、人々もなんだか生気のない顔してた。ここも人種の領域の端っこらへんだからか、やっぱりなんか原始的な生活してる。

 

 端っこは大体どこも同じなのかもしれない。ラーゼのところも最初は酷かったからね。今はもう元の影なんか微塵もないけどね。これがやっぱり普通なんだよね。こっちは確か、私たちが『顔爛種』に敗れて撤退した方向だ。つまりはここの戦線が崩れたのは私たちのせい。その責任を取れという事だろう。けど『鋼岩種』は倒した訳だし、どっこいどっこいじゃない? 

 

 そこは評価してほしいよね。一応基地みたいなものを作ってるらしいからそこを目指してるわけだけど……なんかどんどん人気がないというか、人の気配がない。流石に基地にはそれなりの兵士が配備されてるだろうなのに……兵士の姿さえない。これは……明らかにおかしい。そして基地に到着したら、惨状が広がってた。中は死体の山だった。

 

 これが顔爛種の仕業だとしたら……私たちのせいだろう。私たちが倒せなかったから……こんなことに。けどアンティカでも勝てなかった種に今の装備で挑むのは無謀というものだ。一応色々と装備は最新の物を持っては来てる……がそれがどこまで通用するかは未知数だ。

 

「ここにはもう居ないみたいだな……」

「そうですね。これって私たちの……」

「考えるな亜子。死んだ者たちの為にも僕たちは進むんだ。そもそも顔爛種かもわからない。まずはどの種が相手か確認しないと。何か記録が残ってないか調べよう」


 そう言って私たちは動き出そうとする。けど、ベールさんは動かない。この惨状に驚いてる? いや、そんな人じゃないだろう。どんな惨状でも自分の出来る事をやる人だ。つまりは、何かこの人を止めるだけの何かがある? 

 

「ベールどうした?」

「いや、この殺され方は……いや、まだ確証は出来ない。とにかくここの記録を確認するぞ」


 殺され方? 私は周りの死体を見る。私はなるべく死体を視界に入れないようにしてるけど、仕方ない。死体は死体だけど、殺され方は様々だ。四肢がなかったり、頭がなかったり。胸を貫かれてるのもある。顔爛種はこんな風に殺すだろうか? あいつらは多分魔法をメインに使う種だ。それなら人種なんて跡形も残りそうにもないような? これは肉弾戦したみたいに見える。

 

 そして私たちは一つの記録を見つけた。メモみたいなものだった。一人の少女を保護したことが書いてあった。白い可愛い少女だったらしい。だがそのあとに書き殴ったように赤い文字が書き足されてる。悪魔――と。それをベールさんが握りつぶす。

前回の話はコピペが上手くいってなかったので修正しときました。途中までしか上がってなかったです。ごめんなさい。

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