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「本能……ともいえるそれが向こうの始祖の創造物には勝手に宿ってしまってるとか……そういうことを言いたいの? それに対して、私のこの新生宇宙はそういうものがない……と」


 私がそんな風にズラララバライトに尋ねる。向こうの始祖の龍はただただ本能しかないらしい。そういう存在だから、創った宇宙にはきっとルールとかを付与する……とかいう感じではなく、ただただ創作者の本能……がそのまま刷り込まれてた……と、いう事なんだろう。けどさ……


「それで大丈夫だったの?」


 疑問はそこだ。だって私はとても大変な思いをしてる。私の宇宙は一体どうすればいいのか……うがあああああああ!? という状態だ。だって色々と何をすればいいのか? 宇宙創造なんてのは星を一つ作るよりもとっても大変なのだ。

 そもそも私は神になって日も浅いし、星を作るのも他の神よりも熟達してるとは当然言えない。そんな私が一足飛びに宇宙を創造してしまった。それは何をやればいいのかなんてわかるわけない。

 私が参考にできる事は現宇宙の始祖の龍しかいない。そのはずなんだけど……


(その始祖の龍がただの本能だけで全ての宇宙を生み出して、それでうまく回ってる? それって……)


「ズルい……」

『うぬ?』

「だってそうでしょ!? ズルいじゃん。なんで本能だけで生み出したのにあんなに上手く回ってるのよ!?」


 こっちは頭を使って色々と検証しつつちょっとずつ恐る恐るという風に試しながら進めてるというのに、なんでノリで作ったような宇宙の方が上手く行ってるのか? ということだ。これは怒りたくもなる――というものだ。プンプンだよ。

 するとズラララバライトは真剣な瞳を私に向けてこういってくる。


『大丈夫だったとおもうか?』

「え? だいじょばなかった……の?」


 今の話の流れ的に現宇宙は成功例で私の新生宇宙が失敗例のように聞こえたんですけど? けど実はそういう意図ではズラララバライトは言ってない?


『始祖が何もしないのだぞ? いや、やることはただ想像をして破壊するだけ。それも始祖の龍はある程度の成長を待つということはしてた。だからこそ、我ら最初の龍はあれが生み出すものをただ最初は凄いとおもって、なんとか維持しようと……母の助けになれば……と世話をしてた』


 なるほど始祖の龍が生み出した何かの世話を古龍たちはしてたと……と。


『だが、あれはその内創造したものを壊す。創造しては壊し……また創造して……我らは最初はそういうものだと思ってた。だがある時星に命ができた。見たことない星になっていく。ただの石の塊ではない……そんな塊。命があふれ出すそんな世界。

 それをあれは容赦なく……我らはただうれしかったのに、あれはそれを一飲みした』


 うわー毒親だな……と私は思った。そこからおかしいと、古龍たちはなっていったのかな?

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