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『つらそうだな』

『助力に来たぞ!』


 そんな風に更に二体の古龍がやってきた。まるで龍というよりも鳥のような見た目の古龍だ。それぞれに赤い青が鮮やかな二体。二体は確かに助力にやってきた。そうメルラララバミュラバラバの助力に……だ。


『ズラララバライト……悲しいよ』

『まさか真っ先に裏切るのが君だとはね』


 三体の古龍……その圧力は同じ古龍であっても怯むほどのものだ。メルラララバミュラバラバはそこまで戦闘向きではなかったが……この二体は違う。いや一体一体なら、まだ儂に分があった。

 でも二体が揃ったらコイツラは強い。古龍の中で二対一体と言っていい存在。『アーブ』『ビーブ』だ。赤いほうが『アルビランダヴァ』青いほうが『ビルビランダヴァ』だ。


 二体は元は同じ存在だった。古龍としてみるなら、三体ではなくここには二体となるかもしれない。

 なにせこいつらは二体で一体だからだ。同じ魂から分裂した存在だから兄妹とも違う。双子、クローンとかいったほうが近い。

 まあ3対一と思うよりも2対一と思ったほうが心持ち的にはいい。だが肉体的には全く別の存在として存在してるアーブとビーブだ。つまりは状況的には3対一……そこらの相手ならいくら数がいたところで相手になどなり得るはずもない。我ら古龍のオーラ。それを突破できる相手などいないからだ。


 だが、コイツラは古龍。なんなくそれぞれのオーラは突破してくる。だがそれでも……まだ踏ん張らねばな。ルドルヴルヴに魅せねばならん。その存在を感じさせないと。それをやれば、あの母に盲目的なアヤツもきっと興味を持つだろう。

 なにせあれは……ラーゼは母である始祖と同じく、宇宙を既に創造してる。それはこれまでの何千、何億、何京……いくら積み重ねても誰もなし得なかった偉業だ。


 あれはそれをあまりわかってないが、それはとんでもないこと。まだ宇宙とまで呼べるものではないが……だがだからこそ、可能性は大きい。無限大だ。我らはアレの新生宇宙に賭けている。

 だから気張ろうぞ。例え、ここが儂の最後であっても……だ。


 三位一体の攻撃が降り注ぐ。体から多量の出血……それに鱗も大きく剥がれて肉が見えてる。


『そろそろ諦めたらどう?』

『ごめんなさいしてくれたら許して挙げなくもないけど?』


 アーブとビーブのそんな言葉を聞く気はない。確かに勝敗は見えてるだろう。流石に古龍を三体相手にするのは分が悪かった。だがそれでも……止まる気はない。


 我は自身の身体を黒い炎で包む。そして突っ込んだ。


『あっ! おい』

『あいつ、ルドルヴルヴの方に!!』

『止めますよ二人共!!』


 そんな会話が聞こえて前に立ちはだかる。だが止まらぬよ。儂は三人を蹴散らしてルドルヴルヴの眠ってる場所にへとぶつかった。そしてその場をこの炎で包みそしてそのまま燃え尽きる。

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