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&172

「どうなってるの? 流石に新生宇宙からじゃ、詳しくはわかんないからね」

『ならば少し説明しよう』


 そう言って今の状況を色々と説明してくれる。一応ヴァラヴァレレイドがこのペチュラの宇宙を壊してくれたのはわかった。それは私がここに入口を作ったからだ。ここからしか出れなかったからね。


 まあペチュラの招待を受けて行くと決めたときから、色々と想定はしてた。最悪は私は新生宇宙へと逃げこむ――だからヴァラヴァレレイドやズラララバライトも納得して私を行かせたわけだからね。


 魂の回廊はつながってなかったとしても、彼らが私になにかあったと判断したらそれぞれ動く。ヴァラヴァレレイドはもちろん激昂……したふりをしてその宇宙を攻撃する。

 一応ズラララバライトは落ち着ける体くらいは取ってただろう。言い訳のためにもね。まあ誰にだよって感じだけど。


『今はズラララバライト様は他の古龍を抑えに行っております。流石に他にも古龍が出てきたら面倒ですから。それとこの宇宙はもはや壊滅状態です。神達は敵を追い出し、周囲の宇宙にも私の配下を送り込んでいます』

「ふむふむ……ん? はいか?」


 なんか聞き捨てならない言葉が……てかなんで周囲にまで攻撃を仕掛けてるの? ここだけでいいじゃん。


『我は真龍改32槍。何やらその強さに憧れる竜共が集まってきましてね』


 なるほど? 強いやつに憧れるなんてどこのヤンキー的思考だ……と思う。けど竜ってヤンキー的だし、有り得そうだ。


「けどそんな事したら私が……」

『貴女は死んだことになってる。責任はいかないだろう』

「あ、そっか」


 確かに。言われてみればそうだね。死人に口なしとは、死人をいくら冒涜したとしても、何も死人はできないみたいな……そんなことだったと思うが……死人に責任なんてないってのは何をやったとしても死人にはどんな責任だって取ることはできないってことだよねぇ。


「このままカサノヴァを滅ぼすの?」

『許せるか? 奴はお前に敵対したんだぞ』


 そんなことをいってヴァラヴァレレイドが私にその手を向けてくる。手の平を上に向けて手前においてくれたから、私はその手の上にのった。するとヴァラヴァレレイドは私を胸まで持っていって宝物を抱くように、その腕で胸に包む。


「お前をこんなにしたやつを……我は許せそうにない。ああ、ラーゼ」


 私は愛されてるなって思った。ここまで想ってくれてるヴァラヴァレレイドの思いをむげにばできないよね。しょうがない。カサノヴァも巻き込まれる神たちもここは諦めてもらおう。なにせ私には責任ないし!

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