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「今……なんて言ったの?」
「いえ、すみません。どうやら、ラーゼ神は滅っされたようです」
はい? なになになになに? どういう事? いきなりこいつ何を言い出してるの? やっぱり虫程度の脳みそしかないの? さっきまで別にラーぜを殺すきはない……とか言ってなかった? なのに、警戒しつつもお茶してたら……もちろんお茶はこいつらが出したものじゃなく、私が出したお茶を飲んでる――そしてたら今の言葉である。
もう意味がわからない。だってそんなことをしたらズラララバライト様もヴァラヴァレレイド様も黙ってない。それがわかってるからこそ、コイツ等はラーぜには手を出せないんじゃなかったの? なんとか取り込む……それができなくても、ラーゼが生み出してる聖杯のエネルギー……垂れ流してるそれを優先的に流してもらいたいとかの話し合いって言ってたじゃん。
なのに……これである。それに……どうやら冗談じゃなさそう。だって……私とラーゼのつながり……それが消えてる。私はラーゼ神の眷属だ。だから離れてたってラーゼの存在を感じることができる。
非常に腹立たしいが、それが神と眷属の関係性だ。だからこればかりはどうしようもなかった。常にラーゼの存在を感じる……私にとってはこれほど嫌なことはなかった。
ストレスが半端ない。なので私はこれまで以上にたくさんのケーキを食べてる。爆食に近い。いつも、ラーゼのそばにいないときは常になにかをたべてとるいっても過言じゃなかった。
けど私のスタイルにはなにも影響はない。なぜなら私はもう普通の体じゃないからだ。私のこの体は常にベストコンディションを出すために最適なようになってる。それが神の眷属らしい。
だからいくら食べても平気だ。まあなんかちょっと虚しいけどね。だってもしも私がブクブクと太れば、私はラーゼに幻滅されたかもしれない。そうなれば私はこの地獄から抜け出す事ができる。そしてあの人の元へと……
(いやそれはないか)
それはきっとラーゼが許さないだろう。なにせラーゼは神だ。魂までも掌握してる。だから私の魂だってきっと縛り付けるだろう。そう思うと、私はどう合ってもラーゼからもう逃れる事はできない。
(いや、今は逃れられてるの……?)
考えてみたら、話的にどうやらラーゼはこいつの親玉に倒されたらしい。なら……だ。なら……私は自由?
「う……」
「う?」
「うわあああああやったああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
私は思わずそんな風に椅子に立って飛び跳ねてました。




