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&159

「どういう事?」


 私はどうやってこの事態を乗り気ろうか? とおもって周囲に素早く見る。それに力をわずかに広げて、感覚も広げていく。


「無駄なあがきはやめた方がいいかと。ここは我々の庭です。他の神の庭……私たちのテリトリーといえるでしょう。そこで神の力添えがない眷属が何か出来るとでも?」


 それはもう脅しの様な……ものだった。確かにそうだ。私はただの眷属で、ここは他の神のテリトリー。そして目の前の奴はここの神の眷属。ここで戦っても私には勝ち目なんてないでしょう。それはよくわかる。


 そもそもここに来るのだってここの神の創った道を通ってきた。つまりは帰る道はない。神の空間ってのは星にあるわけじゃない。だから外に……宇宙に逃げるって事できない。いや、星を自分好みの城にするって神もいるだろう。実際ラーゼも自分の為だけのリゾートの様な星をつくってたりする。


 まだ星なら脱出する術があった。けど……ここは星ではない。この空間にはさっきの神の力が漂ってる。濃密に……つまりはこの眷属はこの場所で100%……いや200%の実力を発揮できる場所といえる。

 それに対して私はここでは100%は勿論、80%の力をだすので精一杯でしょう。つまりは神どころか、この目の前の眷属と戦っても勝ち目はない。


「いい関係とは?」

「話を聞いてくれる気になっていただき光栄です」


 それしか選択肢がないだけだっての。それから目の前の芋虫人間はいってくる。


「あなたはどうしてか、ラーゼ神に反抗の意思がある。我らがその手助けをしましょうか?」


 ぴくっと思わず耳が動く。でもそんな……相手は神であるラーゼ。それは危険な事だ。確かにあいつは神としてはそこまで強いって訳じゃないらしいが……問題はそこじゃない。

 

「本気ですか? ラーゼには龍が二体ついてますよ?」


 そう、実際ラーゼよりも彼女についてる龍であるズラララバライトとヴァラヴァレレイドがより厄介だろう。その二体を敵に回してまで、私に協力してくれるって事?

 ちょっと信じられないな。

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