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「さて、どうかな? 私の世界の自慢の品々だ」


 そういって何やら大量のものが現れる。これは私に貢ぎたいってことか? 武器やら機械やら、それに植物とかもあるね。まあ宇宙が違うんだから、私の宇宙にはない生命体がいるだろうからね。

 それらを交配させたら、また違った命が生まれたりして多様性が生まれるかもしれない。もしかしたらそういうことを積極的にしてる神だっているだろうね。一応色々と神にはコミュニティはあるらしいし。

 ほとんど自身の宇宙にひきこもってる神たちではあるけど、そういうコミュニティで情報収集をしてるんだろう。それにしてもとても多い。歓迎してる証なんだろうけど……こんなにいきなり贈り物されるとね。

 こっちもなにか送り返さないと行けないみたいなになるじゃん? それか、これに対する対価はすでに向こうでは決まってるとか?


「すごいですね。ですが私にはまだこれだけの品々を受け取るだけの価値は――」

「何、遠慮することはない」


 私がやんわりとこれらの品々を断ろうとしてると、割って入ってくるペチュラマニアマニマニサマアラシネトカイテトカイサテイライクライウカチラ……もう長いから『ペチュラ』でいいよね? 心のなかではそう呼んでおこう。なっがいんだよ。てか遠慮したいんだよ! 確かに私は貢がれるのにはなれてる。

 なにせかわいいからね。私に貢ぎたい存在は次から次へと湧いてくる……といっても過言じゃない。ただの悪女ならそれを当然として受け取るだろうね。けど私はそこらの悪女ではない。私は宇宙一の美少女で女神なのだ。

 それに、いくらなんでもいきなりこんなの引くし? もしかしたらこのくらいの贈り物なら、神の間では当然なのかな? まあ神だしね。私も一応宇宙を贈ったこともある。押し付けたともいうが……でもあれは知った仲だったからだ。いきなりよくしらないやつから大量にもらったら普通の感覚なら遠慮するだろう。


「きっとそなたに有意義になるだろう。なにせ我が宇宙の品々は芸術的だからな」

「そうですね」


 とりあえず肯定しておいた。芸術的……ね。確かに先鋭的な感じではある。それにグロい。私のこの可愛さに合うか? というとアウトだ。実は嫌がらせ? という線も考える。だって向こうは一応中位の神で、私は下位の神。断りづらいのはいうまでもない。

 だからこれは実は圧迫してるんじゃない? でももしかしたら常識の違いかもしれない。宇宙が違うからね。そこら辺が厄介だね。なにせ同じ星にいたって文化の違いは出てくる。宇宙が違うのなら、その乖離はきっと激しい。

 まあけどアーミュラにはそんなのあんまり感じなかったけど。きっと向こうが気を使ってたんだろう。


「なに、これはただの挨拶みたいなものだ。なにせ我は君と仲良くしたいのだからな」


 そんなことをペチュラはいってきた。怪しい……

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