表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2083/2423

&148

「むむむ……」


 私は困っていた。なぜなら戦線を拡大したくらいで、なんか招待状みたいな? そんなのが届いたからだ。神の眷属によって届けられたそれはどうやら正式なそれみたいで、これを断るともう完全に仲違い状態になるとかなんとか……


 まあ別にその神の事をしってるわけじゃないから、ゼロだった関係性がマイナスになるだけである。そこまで困ることはない。それにもしかしたらだよ? 私を一目見たらズッキューンと恋に落ちマイナスに振るはずだった好感度が一気に恋に変わる……ということも無きにしも非ず。


 まあ、流石に神だし……色々と精神攻撃的な物には対策もしてると思うけどね。いや、私の容姿は攻撃では別にないんだけど……見方によってはそう捉えられることもあるのだ。

 だってゼーファスの奴を落としたのは私のこの容姿である。実際あの好色爺は私に落ちてるのか、あれが演技なのかはよくわからない。まあけど私の事を優遇はしてるからね。


 ゼーファスは神の頂点である。そんな相手が私に甘々なのはこの容姿のおかげだ。だから私の容姿は上位の神へも通用すると証明されてる……といってもいい。

 だから可能性がないわけじゃないよね。


「でもなぁ……なんか碌なことにならなさそう」

「それはお嬢様の日ごろの行いのせいでは?」

「ううーウサギっ子酷いよ! 慰めて!」


 私はそういってお茶をもってきたウサギっ子に抱き着いた。そしてその平べったいお腹に顔を押し付けてスーハースーハーとする。ちらっとウサギっ子を見ると、なんかゴミを見るような目をされておる。


 そんな目をされたらゾクゾクしちゃうよ。それにウサギっ子のにおいを目いっぱい吸うのは私のリラックスに必要な事だなんだよ。ウサギっこの耳や尻尾をほんとうならずっとモフモフしたいくらいなんだよ?

 それをウサギっ子が嫌がるからある程度で我慢してるのだ。


「邪魔ですお嬢様」

「ううー塩対応!」

「宇宙があるんですから、変な動きしないでください」


 私を心配してる様なその言葉。まあけど本当に私の事を心配してるわけじゃない。そういう子だからねウサギっ子は。完璧な私の味方じゃないってのがみそだよね。

 でも美少女の嫌そうな顔でしか得られない栄養がある!! と私は提唱してるから。


「それで、招待はどうするのですか?」

「まあ、行かないわけにはいかないよね。妊婦に移動を強要させるなんてひどい奴らだよ全く」


 本当はこの姿を見せたくないんだけどね。いや、そもそも会ったこともない神である。こういう体形ってことで突き通せるかもしれない。でもそれはそれで……ちょっと癪というか? ただのデブとか思われたら私のプライドがズタズタになる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ