表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2082/2426

&147

 ここ辺境の宇宙の戦いはなかなかに激化していってる。私がいつまでも宇宙へと流す力を止めないからだ。何やら竜の中で噂でも流れてるのか、どんどんとこんな辺境に竜が集まってるらしい。

 そのせいで、ある程度盛り上がったら落ち着くかと思った戦いも全然そんな気配がない。それだけ野良の竜は飢えてた……ということだろうか? まあ実際、この宇宙には竜を怯えさせるような天敵っていないからね。

 そしてそれは同時に食料って意味でもないということだ。そもそもが竜とか龍は自身の中でエネルギーを生成できるから、最悪食うなんて行為は必要ない。それに全くエネルギーを生み出さなくなったとしても、体内に残ってる力だけでも数百数千、数万と生きるくらいは出来るらしいからね。


 それだけ竜とは生命力にあふれた種だ。寿命だってほぼ無いに等しく、そしてうまれた時からの強者……どんなイージーモードだよって思うよね。別に何もする必要なんて竜にはないのだ。

 まあけど、それなりに食欲とかはあるらしいけどね。だからこそ、竜は竜同士で争って食い散らかしてる。そうやって相手の力を取り込んで飢えを満たしつつ、相手の力を取り入れてより強く……というおもいがあるからだ。


 私が垂れ流してる力を取り込めばとりあえず飢餓も納まるし、さらにいうと沢山の竜が集まってることで、戦う相手にもことかかない。宇宙は広いからね。

 ただ何となくさまよってるだけではそうそう同族にも会えない。気まぐれでそこらの星でも食い散らかそうものなら、そこの神やら竜に報復を受けることになる。

 だから野良の竜たちはただ宇宙をさまよい続けることしかできない。そうしてチャンスをうかがうしかね。そしてそのチャンス……なんだろう。私が引き起こしたこの事態は。野良の竜たちはきっとここを目指せば飢えもしのげて、さらには戦う相手にも困らないってことが竜のネットワークにでも広まってるみたい。


 次から次へと竜たちはフットワークが軽いらしい。神は近くにいないと出張るなんて事はそうそうない。私のようによく他の宇宙にいく……なんて神はそういないらしい。基本神は自身の宇宙に引きこもってるらしいからね。


「もっと範囲を拡大させるか?」


 私はもうちょっと火種を増やしてもいいかな? とかそんな事を考えてた。せっかくいい感じになってるんだ。それに竜たちが過剰に集まってる宇宙の神たち結構かわいそうだしね。もっと範囲を広げてさらにいくつかの宇宙を巻き込めば、竜が過剰に集まってという状態は解消されるだろう。

 まあさらに他の神に迷惑をかけることになるけど……でもほら、これはチャンスでもあるんだよ。そう捉えてくれる神だといいな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ