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 私は手を伸ばす。そしてイケメンな彼の顎を触って、そして頬、私が触れたことで、イケメンな彼と視線が交わる。私を見つめる彼。いや、私を見つめるしかできない彼。

 今、きっと彼は私に夢中になってる。私以外が見えない状態だろう。まあ私も神になってからしてないし、ちょっと食べるのもいいんだけど……でも流石に妊婦の状態でやるのはマニアックすぎるかもしれない。


「貴方達も言ってたでしょ? 戦いは色んなことが起きるって」

「そのために……戦いを治めないと?」

「それだけじゃないよ。私の知り合いが必要そうにしてたからね」


 私は優しいんだよね。ちゃんと借りは返す主義だしね。私は宇宙一カワイイから与えられるのが当然と思ってもおかしくはないと思われる。でもいい女はもらってばかりではない。ちゃんと返すからこそ、期待を持たせることだって出来る。


「まあ実際それだけじゃない。今はね。きっと気づいてる奴は気づいてると思う。私の力の質が変わったのが」


 やっぱり聖杯は私を元にそのエネルギーを生成してるから、私が根本から違う存在になったのだから聖杯だって生み出すエネルギーの質というか、そういうのが変わってる。

 でもそれは劇的といえるかといえばそうじゃない。そもそもが私の力の質が劇的かつ完璧に変わってしまったら、きっと聖杯はエネルギーを生み出すのを辞めるとおもう。

 てかできない。それだけ変わったらね。けど聖杯に接続してる部分はこの宇宙の私……なのだ。まあそれでも私の存在が変わったから多少は絵今日はでる。

 敏感な奴らはそのちょっとした変化って奴に気づいてるんだ。で、そこで思った。この辺境の神とか竜たちは、私の力をこれ幸いと取り込みまくってるわけだ。そして「もっと、もっと」となって、よりおおく、より沢山……そんな風に思って争ってるのだ。


「ねえ、他の神の力を無造作に取り込んだ上位の存在がどうなるのか……見てみたくない?」


 私はそんな風に怪しげに微笑んだ。ただの下位の神の力なら問題なんてなかったかもしれない。けど、今の私は確かに下位の神ではあるが、同時に新生宇宙の始祖でもある。

 そして私の垂れ流してる力にだって、こっちの方の力だとしても、変化してるんだ。だから……ね。

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